
東西線の日本橋駅で下車して日本橋を渡って、日本橋三越のライオンを見ながら直進



三井記念美術館に到着しました

現在、開館5周年記念 特別展で円山応挙の展覧会を開催中



会期は10月9日(土)~11月28日(日)まで
11月7日(日)までと、8日(月)の休館をはさんで以降の会期末までの
ほぼ2期に分かれて展示内容が変わる展覧会
なので私も、後半にもう一度行く予定にしています

エントランスに入るとガラスの屋根に吹き抜けの、高く広く開放的な空間が広がっています



この階段を上って左に曲がると、漆の深い赤の様な幻想的な廊下の先にエレベータホール

上部には半円の時計の針のような装置があって

重厚でアンティークな雰囲気のエレベータで7階まで上がると美術館の入り口


このあとは、今日購入した珍しい横開きの図録で
展覧会の内容を少しだけご紹介しましょう


まず始めに、若い日の応挙が遠近法を学ぶために描いたという「眼鏡絵」を
ほの暗い、壁に備え付けられたランプの灯りとダウンライトの中で鑑賞します

「眼鏡絵」とは、遠近法によって描かれた風景画で、レンズを備えた「のぞき眼鏡」を通して見ると
立体的に見えるというものですが、とにかく繊細で緻密なスケッチに気が遠くなりそうでした。
左上から時計回りに「三十三間堂通し矢図」「四条河原納涼図」「高雄図」「四条芝居図」




上右の四条河原図の手前の人物が黒く、二列目以降が明るいのは
手前には照明がないことを応挙が表現したもので印象に残りました。
ある人が出品目録の紙を丸めて見始めたのをきっかけに、
何人もそうして観ている姿にはちょっと笑ってしまった

こちらは絵巻の作品で「淀川両岸図巻」


この絵の面白いところは、右の部分絵でわかっていただけるとよいのですが手前の景色が反転しています

画家の視点が舟から両岸を眺める様に川中央から見たままを描いた視覚実験と言える作品

こちらは四曲一双の「松鶴図屏風」

このたび新発見された作品ですが、長谷川等伯の描く鶴よりも繊細で優しい感じ

こちらは六曲一双の「雲龍図屏風」重要文化財


右隻の龍は、右下から中央上部へ手前から奥へと胴体をうねらせていて
左隻の龍は、左上から右下へ置くから手前へと向かってきていて三次元空間の中で躍動しています

今回私が最も気に入った作品で、真ん中の空間に引きずりこまれそうなものすごい迫力

実際はこんなに金色が目立たなくて、黒い鱗が引き立っています

こちらは七面・三幅の「雪梅図襖・壁貼付」重要文化財


雪が積もっている景色ですが、雪の部分は色をつけていなくて
周りに筆を入れることで雪の表現をしているのには驚きでした

こちらの六曲一双の「竹雀図屏風」


雀が沢山、竹と共に描かれていますが、一羽の雀の連続した動きになっていると思われる部分もあって
とにかくかわいくて、繊細で躍動感あふれる写実的な絵でした

展覧会の〆の作品は、三井記念美術館所蔵の六曲一双の国宝「雪松図屏風」


一面の雪の中で、右の松は手前に向かって直線的な枝を広げていて
左の松は曲線的で柔らかな枝が奥へ奥へと広がっていて奥行きを感じます

画面両端から中央へと指向する「迫央構図」と言われ、
中央に余白を設けることで奥行きや立体感を強く意識した空間の広がりを表現したもので
屏風という画面形式の空間表現の完成形といわれる作品です。
近くで葉の先端まで神経を使ったやさしく繊細な筆遣いを観て
遠くから全体を眺めて、平面とは思えない空間の広がりや奥行きを歩きつつ移動しながら、
或いはいすに腰掛けて長い時間をかけて堪能した素晴らしい時間でした



帰りの電車の中では、また今年もキタ━━━(゚∀゚)━━━!!!
入間航空祭のポスターにブルーインパルス


なんかラピたん忙しいな



今日はちゃんと皆さんのところへ伺えていなくてすみません
