長崎に眠るある外国人の話 | Lapislazuliのブログ

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先日、フリーメイソンと坂本龍馬のことを書きました

坂本龍馬の時に書いたフリーメイソンというのは
長崎の有名な観光地グラバー邸を建てた
トーマス・グラバー(1838~1911)のことでした

ここを訪れたことのある方も多いことでしょう

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トーマス・グラバーはスコットランド出身で21歳で日本に来て
貿易会社グラバー商会を経営し成功
武器商人でもあった彼は、莫大な富を生みました
25歳の若さでグラバー邸を完成させました

実はこの彼こそが、日本を明治維新に導いた黒幕だという説があります

グラバー邸には坂本龍馬や岩崎弥太郎、
そのほか幕末から明治維新にかけて歴史に登場する
様々な重要な人物も多々訪れていたと言われています

また、長州藩の若者をヨーロッパに密航させて
日本という国が如何に遅れているかを
目の当たりにさせたと言われています

大河ドラマ『龍馬伝』で龍馬のライバル役の岩崎弥太郎は三菱の創業者
グラバーから商売のノウハウを習ったと言われています

グラバー商会は明治維新後、薩長藩消滅による資金の焦げ付きなどで倒産
岩崎弥太郎は彼を三菱の顧問に迎え入れています
三菱系のキリンビールの前身を創ったのもグラバーでした

明治維新後は東京に移り住んでいましたが、その後も長崎を訪ねていて
高島炭坑を手がけたり、三菱造船前身のドッグを造ったのも
また、日本発の鉄道機関車を長崎に走らせたのもグラバーでした

資金ほぼ0の小さな会社から始まった岩崎弥太郎の土佐商会は
フリーメイソンの人脈を受け継ぎ、三菱という、
安田・三井・住友に並ぶ財閥に成長したのだと噂されます

グラバーは『グラバー史談』という記録で
「私に歴史はない」「私の名は出さぬように」と再三語っているそうです
その言葉通り、歴史の表舞台に出てくることは一切ありませんでした

グラバーがフリーメイソンで、明治維新の黒幕だったとしたら
日本の歴史は大きく変わることになります

もしそうだったとしても、グラバー自身も
秘密の目的を持って日本に来た時とは
心境の変化があったかもしれません

グラバーは日本人女性と結婚
日本を愛し、生涯日本で暮らします

その一生と財力を、日本のために遣った
フリーメイソンだったのかもしれません

73歳でその生涯を閉じたグラバーは
妻や息子と共に、長崎の国際墓地に眠っています