脚本・演出:鈴木 圭
主演:暁 千星
原作はチャールズ・ディケンズの代表作「大いなる遺産」
日本では「クリスマス・キャロル」が有名ですよね。
ディケンズの作品は「家族」をテーマにしているのだと思いますが・・
主人公ピップは、謎の人物から莫大な遺産をもらい、夢見ていた紳士になるためロンドンの社交界へ。
しかし、いきなり大金を手に入れての、お決まりのコース。
また、幼い頃から恋しているミス・ハビシャム(七星美妃さん)の養女エステラ(瑠璃花夏さん)との関係が、ロンドンで若干「プライドと偏見」みたいなムードに・・。
ミス・ハビシャムからと思い込んでいた遺産が、実はちょっと助けただけだった人からだったり。
最後に助けてくれたのは家族だったり。
大作小説が上手くまとまってるとは思いましたが、一つだけわからないのが・・。
ミス・ハビシャムの結婚詐欺の加害者(主犯)が最後にいきなり出てきますが・・この人誰?状態でした。
また、ラストのピップとエステラの場面のエステラの演技は見せ場だったと思うのですが・・イマイチでした。
「愛なんてわからない。そう育てられた。」みたいなあの一連のシーンはもうちょっと工夫が欲しかった。
個人的に残念でした。
また、このお芝居で影の主人公ってミス・ハビシャムだと思うんですけど(いくら詐欺にあったからって、その瞬間で時間を止めて生きる・・ウエディングドレスのままって、かなり怖いし、かなり個性的な人)、あんまり印象に残らなかったのも残念でした。
注目できる人がいなかったというか・・
鈴木先生も、脚本・演出、もう少し頑張ってって感じでした。