作:ウィリアム・シェイクスピア

演出:ショーン・ホームズ

主演:段田安則

 

シェイクスピアの戯曲は何作か読みました。

映画化・ドラマ化・舞台化も見ているものもあります。

どれをみても、シェイクスピアの偉大さに毎回驚かされます。

特に好きなのは「マクベス」と「十二夜」です。

「リア王」は戯曲を読みましたが、舞台は観たことありません(映画化しているかな?映画も見てないです)。

なので、このチャンスを逃さず観てみよう!となりました。

 

今回はOHP(これって若い方知ってるのかしら?)の演出があり、服装も現代的でしたが、脚本そのままに話が進みました。

戯曲を読んでる時も思ったのですが、国を3分割するなんて、その時点でちょっと・・判断力が鈍ってきていますよね。

国力を弱めるだけじゃん!とツッコミつつ読んでたのを思い出しました。

 

長女・ゴネリル(江口のりこ)

次女・リーガン(田畑 智子)

三女・コーディリア(上白石萌歌)

 

私は理解していましたが、長女と次女には婿がおり、三女はまだ婿が決いまっていないという状況が、あの演出だとわからない初心者もいるのではないか、と。2人の公爵を妻の隣に立たせるなり座らせるなりすれば、わかりやすかったかも。

グロスター伯爵(浅野和之)と正妻の産んだ長男エドマンド(玉置玲央)と妾の産んだ次男エドガー(小池徹平)の人間関係も、わかりにくかったかも。

 

ロミオとジュリエットもそうですが、勘ちがい・思い込みからの誤解が悲劇をうみ、本人同士が話すより先にどんどん関係がねじ曲がっていく・・のが、なんかもう・・うまい。

 

今回、役者さんが、役そのものの年齢に近い方々で、親世代(リア王、ケント伯爵(高橋克実)、グロスター伯爵)は、体力的にきつかったと思うのに、素晴らしかったです。

 

やはりシェイクスピアはいいですね。

今度は時代背景も衣装も原作そのものを観てみたいです。