京都にある染司よしおかの吉岡幸雄さんのドキュメント、

ドキュメンタリー映画 紫

を見てきました。




吉岡さんは化学染料に頼らず、失われつつあった日本の色を取り戻そうと

植物染料で色を作っています。

植物からいただいた色の奥深さ、美しさは

映像でみても素晴らしいのだから、

実際はもっともっと美しいのでしょう。


蓼藍、紅花、山梔子、そして紫のそれぞれを

染めていくための植物を育てるところから、

染職人福田さんの手により紙や布が染められていくところまで

丁寧に追いかけています。


本来、人間は地球におじゃまさせてもらっているのに

現代の人間は地球を征服しようとしている。

その結果、奈良時代からあった色や染の技法が途絶え、

現在では材料の植物を手に入れるのも大変である。

また、色も弱くなってきているとおっしゃっていました。


色を染めるということだけでなく、

地球環境、気候変動への影響を与えている人間としての在り方

まで考えさせる映画でした。


ちょっと情緒的な音楽ですが

自然の美しい映像も印象的でした。



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