久しぶりのミス・サイゴンに行ってきました。
今まで、東京でも、ロンドンでも何度か見てきた作品です。
陥落直前のサイゴン(現在のホーチミン)が舞台。
フランス系ベトナム人エンジニア(市村正親)が経営するキャバレーで
アメリカ兵クリス(原田優一)とベトナム人の少女キム(知念里奈)が出会う。
恋に落ちた二人だが、サイゴン陥落の混乱の中、
米兵救出のヘリコプターが二人を引き裂いた。
エンジニアとバンコクに逃れたキムはクリスとの子供タムを
育てながら、クリスが迎えに来てくれる日を待っていた。
クリスはアメリカでベトナム戦争のPTSDに苦しみながら
エレンと結婚生活を送っていた。
キムとタムがバンコクにいることを知ったクリスとエレンは
バンコクを訪れた・・・。
今回は今までとは演出もかわったということで
どこが変わったのかを見るのも楽しみの一つでした。
いろいろと細かく変わっているところはありましたが、
やはり一番の変化は米兵救出のヘリコプター。
いままではヘリコプターが舞台の上からおりてきていましたが、
今回はスクリーンに映し出される映像になっていました。
ちょっと残念な気もしましたが、映像なのに立体的に見えてびっくり
ストーリーは知っているのに、やっぱりラストには泣いてしまいます。
純粋な二人の愛情を中心にしつつ、ベトナム戦争時代の混乱が背景にあるため、
きれいなだけでなく、猥雑さもあり、エンジニア役の市村さんが
その微妙なバランスを体現しています。
いつもながら、やっぱりこの役は市村さんが好みです
とにかく、一瞬も飽きる暇のない、夢中になってしまう舞台です。
数日たつのに、音楽や映像が頭から離れません