先週末、薪能をみてきました。
お能を見るのは数年ぶり。
風がかなり強く、マイクが風の音をかなりひろっていましたが、
舞台の周囲の木々が荘厳な雰囲気をつくりだしていました。
演目は、仕舞「菊慈童」と能「頼政」
「菊慈童」は中国の伝説を基にしたもので
王の枕をまたいだ罪で人里離れた菊に埋もれた地に
流罪となった絶世の美少年が不老不死の薬を得て、
700歳の長寿と美を保つお話。
9月9日の重陽の節句、菊の節句がある
9月にふさわしい演目でした。
「頼政」は鎌倉幕府が成立する数年前のお話。
宇治川の戦いで敗れ自害した源頼政が
幽霊となって旅の僧の前に現われ自らの生涯を語るものです。
仕舞と能の間で両方の解説が入り
物語の内容をしっかりと把握できたこともあり、
舞台をみていても状況やセリフがしっかりとわかり、
いつになく楽しむことができました。
それにしても、物音なくすーっと歩いて動く様は
舞台にいっそうの美しさをくわえている気がしました。
下の写真は会場近くに展示されていた
草月流お家元勅使河原茜さんの作品です。
タイトルは忘れてしまいました・・・

にほんブログ村