ビルマの竪琴
【著】竹山道雄
新潮文庫 昭和34年


      

【内容】裏表紙より
ビルマの戦線で英軍の捕虜になった日本軍の兵隊たちにもやがて帰る日がきた。が、ただひとり帰らぬ兵士があった。なぜか彼は、ただ無言のうちに思い出の竪琴をとりあげ、戦友たちががっしょうしている“はにゅうの宿”の伴奏をはげしくかき鳴らすのであった。戦場を流れる兵隊たちの歌声に、国境を越えた人類愛への願いを込めた本書は、戦後の荒廃した人々の心の糧となった。



あまりにも有名な本で、映画にもなっています。
「おーい水島、一緒に日本に帰ろう」
というセリフは印象的でした。

私もなんとなく話は知っていて、
もしかしたら読んだこともあるかもしれないのですが、
本を手にしたとき、しっかりとは思い出せず、
今回改めて(?)読んでみました。


タイトルを知っている有名な本も
中身をあまり知らないことはよくあるものです。

戦場という舞台の荒々しさ。
部隊の人々の互いの思いやり。
村の人のやさしさ。

物語全体を流れる人々の優しさに救われる本でした。