去年ルノアールで
【著】せきしろ
マガジンハウス 2006年


      

【内容】裏表紙より
私は今日もルノアールにいた。誰かに頼まれたわけではない。誰かに呼ばれたわけでもない。自主的にだ。帰巣本能?いや違う。犯罪者が現場に戻る心理?いや全く違う。要は、暇だからだ・・・・・・。昼間から喫茶店で時間を潰しているだけの「私」。客や店員の様子を眺めるうちに、「私」は妄想を暴走させ、無益な一日を過ごしてしまう。シュールな笑いに包まれた凄まじいまでの想像力と腰砕けになるほどのやる気のなさに感服。無気力派文士せきしろの初エッセイ集。


時々、ルノアールではないけれど、その系列の喫茶店に行く。
うまくいえないけれど、
なんとなくそこに行きたい気分になることが確かにある。
カフェでも、スタバやドトールではないとき。
ちょっと独特の雰囲気があるから。

普段から、レストランやカフェでも、周囲の話し声が聞こえると
ついつい気になって聞き耳をたててしまうことってありませんか?
完全に聞こえるわけではないから、
余計に話の続きが知りたくなってしまうあせる

話している人たちは、聞かれているなんて当然思っていないから、
(私も話しているときはそんなこと思ってないし)
内容も楽しいものだけではなく、かなり深刻なものや
打ち合わせまで。
そこまで聞いちゃっていいかしら?って思うことも。
だったら、聞くのをやめましょうガーン


この作者は、聞いた話から広がる妄想がすごいのです。
そこまで想像力広げる??ってくらい。
ここまではしないけど、また周囲の人が気になっちゃいそうです。