1935年、イギリスの令嬢セシーリアは、使用人の息子ロビーと愛しあっていた。
妹ブライオニーは13歳。子供であるがゆえの正義感と潔癖さ、
また姉への嫉妬からついてしまった嘘。
しかもその嘘により、ロビーは逮捕され、セシーリアとロビーの仲は
引き裂かれ、人生が変わってしまった。
ロビーは戦地に赴き、ブライオニーは家を出て、
看護婦として働くようになった。

戦後、ブライオニーは小説家となった。
晩年、人生最後の小説として、
事実に希望を混ぜた小説をつぐないとして書いた。
その罪悪感から生涯逃れられなかったのである。


ロビーの赴いた戦地からの撤退シーンがずいぶん長く写されていた。
それはとても痛々しく、戦争のひどさ、上層部ではない一般兵の
苦しみが伝わってくる。

映画は、事実と小説が交互にきたり、
同じシーンが異なる人物の視点で続けて描かれるので、
慣れるまではちょっと大変。
見ている間は、喜んだり、悲しんだり、
感情がいろんな方向に向いて、
見終わった後は、なんかいろいろ考えちゃったり、
ちょっと心奪われてぼぉ~っと
してしまいました。

セシーリアを演じたキーラ・ナイトレイは、
「プライドと偏見」のときと同様、
こういった役に雰囲気がぴったり。
風景もとてもよかったです。