今日観て来た。
「万感の思い」ってこういう時に使うんだろうな…。
映画だから、一瞬で終わってしまう事象でも、筆舌に尽くし難いくらい大変で、生きるか死ぬかの日々で、差別もきっとあったと思うし、迫害も絶対今の世以上で…でも、
笠原良策という町医者の、負けない心を持った地道な活動が今の日本の予防接種という礎を築いてくれたんだ、と頭の下がる気持ちになった。
もちろん、笠原医師1人の活動ではなかった。
1人じゃ絶対に成し得ない。
蘭方医学を笠原医師に触れさせてくれた人、蘭学の師匠となった人、種痘の、言葉は適切ではないかもしれないけれど、ある意味人体を使った実験に協力してくれた人達、全ての人の協力がなければダメだった。
冬の雪嵐の峠を越える時、私、協力者は死んじゃったと思った。
だって、子ども抱いたまま雪の中倒れて動かないんだもの。
本当のところはどうだったか分からないけれど、もし、あそこで死んでしまっていたとしても、笠原医師は絶対諦めず、何度も自分の信念を貫いたと思う。
すごいなあ…自分の活動を否定されても、強くあるって。
その気持ちはどこから湧いてくるんだろう。
私は出来ていないなあ…。
原作もあるみたいで、必ず買って読んでみようと思った。
吉村昭著「雪の花」だったかな。
早く見つけよう。