買えるようになった

洋服、自分で買えるようになった。
母が生きていた頃は、自分で服を買った事はなかった。片手で足りるくらい。

フィラデルフィアにいた頃も、お金なかったし、そもそも服に興味なかったせいもあって日本から持って行ったものばかり着てたな。

流行には今でもあまり興味はないから、昔のものもちゃんと着てるけど、今、ふと着てみたい服があっても反対もされずに買えるんだなあ…とこの2ヶ月で思ってる。

似合うかどうか正直分からないし、変なちんちくりんなカッコしてるのかもしれない。
でも、今服を見に行って、「わあ、これ着てみたいなあ…」と思うって事は、今まで母の趣味とかをものすごく優先してたんだなあと思う。

私が好きな物は、大抵母は好きじゃなかったから、だから無関心でいようと思ってたんだなあ。この歳になって、初めて自分の為だけに買い物したり、時間使ったりしてるんだなあ。

好きな所も遠慮なく行ける。時間気にせず。

門限はなかったけれど、毎日必ず、早く帰って来てね、待ってる、って言われて来て、本当にそれを優先して今まで生きて来たんだ。

こう考えて、涙が止まらないのは、私はしんどかったのかな。

何買っても、何見ても、これ買ったよ、見て〜って話が出来ない、する人がいないのが原因なのかな。

何だろ、しんどいなあ〜…。