『妖説太閤記』#わたしの推し本神7④ | ののの@彩ふ読書会

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2024年6月30日(日)、7周年を記念しまして推し本披露会SPを開催します。
おすすめしたい本を紹介する形式の読書会で、テーマは「わたしの推し本 神7」です。
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当日私は全体の進行を行うためグループには入りません。自分の推し本神7を紹介する機会がないので、ここで紹介したいと思います。

今回は神7その④、山田風太郎の『妖説太閤記(上・下)』です。

 

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妖説太閤記
山田風太郎
講談社文庫

信長の妹・お市の方に魅入られた藤吉郎は、「天下もとるが、女もとる」とばかり、出世の野望に燃えた。半兵衛と官兵衛という参謀を得て、巧みな弁舌と憎めない面相で正体を隠しながら、冷徹な権謀術数でライバルを蹴落とす。「本能寺の変」すら、天下をとるために仕組んだ筋書きだった。風太郎版・異色歴史小説!

 

 

 

 

学生のころに初めて読んで、思い入れのある一冊です。その頃の私にとって山田風太郎の作品はレベルが高めでしたが、がんばって読んだ記憶があります。山田風太郎は魔界転生から入って忍法帖シリーズにハマりました。色々と読んだ中で一番好きだったのが『妖説太閤記』です。文学フリマで出店する際に作った『別冊彩宴 無人島に持っていきたい本』の中でもこの本を紹介しました。

 

『妖説太閤記』には魔界転生や甲賀忍法帖のように特殊な能力を持つ人間が前面に出てくるわけではありません(ちょっと出てきますけども)それよりもブラックな豊臣秀吉がどう人の心を操り成り上がっていくのかが見どころ読みどころです。

戦国無双というゲームがあるのですが、そちらの豊臣秀吉は陽気なキャラとして描かれていて、そちらも好きなんですが、『妖説太閤記』の秀吉は人間の醜い考えてしまいがちな内面(といっても誰しもが一度はもしくは一瞬は考えてしまうであろうこと)が描かれていて、非常に泥臭い人間らしさ、みたいなところがあります。

 

何度も読み返してますが、ここ最近は読んでなかったので、また近々読もうかなと思います。
 

以上です。

 

神7その④、山田風太郎の『妖説太閤記』でした!