日本ホメオパシーセンター湘南藤沢鵠沼
JPHMA認定ホメオパスの森下千秋です。
たまに思いだしては
しみじみしちゃう
そういう詩のご紹介です。
生きているということ
いま生きているということ
それはのどがかわくということ
木もれ陽がまぶしいということ
ふっと或るメロディを思い出すということ
くしゃみをすること
あなたと手をつなぐこと
生きているということ
いま生きているということ
それはミニスカート
それはプラネタリウム
それはヨハン・シュトラウス
それはピカソ
それはアルプス
すべての美しいものに出会うということ
そして
かくされた悪を注意深くこばむこと
生きているということ
いま生きているということ
泣けるということ
笑えるということ
怒れるということ
自由ということ
生きているということ
いま生きているということ
いま遠くで犬が吠えるということ
いま地球が廻っているということ
いまどこかで産声があがるということ
いまどこかで兵士が傷つくということ
いまぶらんこがゆれているということ
いまいまが過ぎていくこと
生きているということ
いま生きているということ
鳥ははばたくということ
海はとどろくということ
かたつむりははうということ
人は愛するということ
あなたの手のぬくみ
いのちということ
~ 『生きる』 谷川俊太郎さん ~
今から3年ほど前
とても美しい映像の映画
『うみやまあひだ』を観ていた時
巫女さんが舞う シーンがあって
衣装が風で揺れていて
髪も風で揺れていて
木々も風で揺れていて
そのシーンを観てたら。。。
なんだか『わ~~~っ』って
こみあげてくるものがあって
『生きてる』って。。
こんな風に そよそよとした
風を感じるってことだ~~~っ。
体があるから だからこそ
風を感じることができるんだ~っ。
体があるから
美しい衣装をまとうことができるし
体があるから
髪飾りをつけて装うことができる
体があるから
舞を舞ったりもできる。。。
って 映画館にいるのに
ものすご~く心地いい風を感じて
体があるからこそ さまざまな体験ができるんだ。
という嬉しさと
体がある。 その奇蹟というか 素晴らしさを
ものすごい感じて
そしたらもう
涙が溢れて溢れて
とまらなくなってしまって
それまでに感じたことがないぐらい
至福の時間を感じたことがあったんです。
その数分間のあいだ。。。
『生きてる』って こういうことだ~っ。
って。
( ↑ 感じてた。っていうよりも
至福感に包まれていた。っていうほうが
そのときの感覚を伝えられるかな。。)
そのシーン以降は ほぼず~っと
涙が溢れっぱなしの状態で
映画を観ていたのですが
( ↑ 至福感が続いていて
涙がとまることがなかったんです。。)
氣がついたら
自然と涙が溢れることがやんで
その後は とても穏やかな氣もちで
残りのシーンを 観ていました。
映画を観終わって 外へ出たら
ものすごい綺麗な 満月の夜で。。。
すごく印象に残っています。
この谷川さんの詩って
『ほんと そうだな~』って
『しみじみ そうだな~』って 思います。
じわじわくるかんじ。
『生きてる』って すごい奇蹟だな。って思うし
『生まれる』ってことも すごい奇蹟。
けど日常は案外 『たんたん』としていて
そういうことを忘れて過ごしてしまいがち。
『たんたん』と過ごす日常も 同じ日はなくって
一日一日が 実はかけがえのない日の連続。
なので この詩をときおり思いだしては
『たんたん』とした日常を 意識して
丁寧に過ごそう。と思ったりするのです。
『うみやまあひだ』を観ている間
そのタイミングであることが
起こっていたことを
その後 知ることになるのですが
それはまたいつか 別の機会に
記すことができたらな。。と思っています。