こんにちは。

 

今日は発達障害を持つ人の二次障害についてお話します。

大人で発達障害のある人は、「うつ病」や「不安症」

「依存症」などの精神疾患との合併症の症状が先に発覚してからその原因を調べていく過程で発達障害であるとわかることがあります。

発達障害の症状を持ちながら、そのほかの「心の病」の症状を抱えること、

これを二次障害といいます。



発達障害の症状を持っている人は集団生活になじめず、社会的に孤立することで不安感が強まり、ますます症状が悪化するという負のスパイラルに陥ってしまうことも

少なくはありません。

このような悪循環が続くことで様々な症状が引き起こされるのが二次障害だと考えられています。

 

アメリカの成人対象の調査ではADHDの症状を持つ人は

気分障害(大うつ病障害、気分変調症、双極性障害、 不安症、社会恐怖症、依存症など)の障害が見られることが明らかになっています。

 

発達障害の特性を持った人たちの二次障害を防ぐためには、社会から孤立するような状況を作らないように

周囲の人々の理解と配慮が必要なのです。

 

<ASDの症状を持つ人のほとんどは合併症を伴っている>

ASDの症状を持っている人の約9割はかなりの高確率でほかの発達障害を併発しているといわれています。

ASDの症状が出ている子どもの50%以上がADHDの症状を併発しているという調査結果も出ています。

ほかにも全身運動や手先の操作が苦手な症状が見られる発達性協調運動症、知的能力障害、言葉の理解や形状認識に苦手な症状が見られる境界知能などという合併症もあります。

 

合併症をそのままにしておくことで、ほかの発達障害の特性が強く出てしまう恐れもあります。

早期の診断や支援を受けるなどが欠かせません。

 

<発達障害の人は「うつ病」になることも多い>

発達障害のある人は不安などが原因で「うつ病」を発症することがあります。

気分の落ち込み、不安、意欲や関心の低下などのほかに重症例としては「妄想」を伴うこともあります。

ASDの人は対人コミュニケーションの障害や社会への適応障害などによって仕事や職場環境に適応できずうつ状態になりやすいため、発達障害の二次障害だと診断されることもあります。



特にADHDの人は「双極性障害」を発症しやすいということもわかっています。

「双極性障害」とは「躁状態」と「うつ状態」を繰り返す障害で、「うつ病」とは異なる疾患です。

 

<てんかんの症状を伴う場合もある>

転換は突発的な発作を繰り返す脳の病気で、年齢、性別に関係なく発病します。

18歳ぐらいまでの子どものてんかんを「小児てんかん」と呼びます。

「小児てんかん」の子どもは発達障害との関連が深く、てんかん児の20%がASD,30%がADHDを併発しています。

また、発達障害の人が転換を併発している割合も高く、ASDの5~38%、ADHDの12~17%にてんかんを併発しているという報告がなされています。

てんかんの症状がストレスとなって、「うつ病」や「不安症」などの精神疾患を併発するケースもあります。



※てんかんに知的障害を伴う場合は、さらに約3倍の併存率が高いといわれています。

 

<発達障害の人は睡眠障害も抱えやすい>

睡眠障害は、睡眠のメカニズムがストレスや不安、生活リズムの乱れなどの影響で狂ってしまうことを言います。

ADHD児では2~4人に1人、ASD児では2人に1人以上が睡眠障害を抱えているという調査結果が出ています。

改善には生活リズムを整えること、高照度光治療やメラトニンを用いる治療などがあります。




<発達障害の人は依存症にかかるリスクも高い>

発達障害の人はその特性から、依存症を発症することも少なくはありません。

お酒や薬物の摂取、ギャンブルやゲームなどがやめられなくなるのが依存症です。

ASDやADHDの人は依存症になるリスクが高いといわれています。 









ASDの人は興味を持ったことをずっとやり続けるので、依存症になりやすいといわれています。

ADHDの人は衝動的に行動するので、すぐ手に取れて飽きないゲームなどののめりこみやすいとされています。

成人のADHDの15.2%が何らかの物質依存症を抱えているという研究結果もあります。

発達障害の人は先に述べたように不安症などの二次障害を抱える場合も多く、それが依存症につながっているという見方もできます。

 

依存症と診断された場合、その背景にある発達障害と向き合うことが解決につながる場合もあります。

 

 

これまで見てきた発達障害は、

発達障害を持つ人自身が自分の特性を周囲の人に理解してもらい、一緒に環境を変えていくことで、その能力を補い、さらに選択肢が増える可能性があります。

周囲の人に協力、支援を自ら要請する一方で、また周囲の人も積極的に協力、支援することで困難を伴う状況は改善できます。

発達障害を持つ人と持たない人がお互いに心地よく共存できるよう、ほんの少しの気遣いと思い遣りで生活環境を整えていける社会になってほしいと思います。

 

 

最後まで  “らぱんのブログ” をお読みいただき

赤薔薇ありがとうございます赤薔薇

 

私自身、気管支喘息の持病があり、現在も服薬治療を続けています。
必要不可欠な服薬を止めることなく、西洋医学、中医学、予防医学

などのいいところを取り入れて、上手に薬を服用しながらも身体によい食べ物や飲み物を経口摂取することで、

心身ともにリセットできたら、若返りと同時に幸せも手に入るかもしれません。

こんな嬉しいことはありません。
多くの方がより健康な生活を送れるように、身近なところからできる健康情報を少しずつ発信していきたいと思います。
どうぞよろしくお願いします。