こんにちは。

 

さて、閑話休題…。

 

引き続き認知症についてのお話です。

今日は認知症の3つ目、レビー小体型認知症についてです。

レビー小体型認知症とは認知機能が徐々に失われていく病気で、


故 横浜市立大学医学部 名誉教授 小阪憲司先生によって発見されました。


発表当時も精神医学を塗り替える貴重な発見だと大きく取り上げられました。

 

では、レビー小体とは何なのでしょう?

よく耳にすることがあっても、なんのことやらわからないという方がほとんどではないでしょうか。

 

レビー小体(Lewy body)とは、神経細胞の内部に見られる異常な円形状の構造物を指し、

ドイツ生まれの神経学者であるフレデリック・レビー(Frederic H. Lewy)によって初めて発見されました。

 

  

     



   



    


Wikipediaより


日本メジフィジックス株式会社ホームページよりお借りしました

 

脳の神経細胞の中に、レビー小体と呼ばれる変化が多くみられることが特徴です。

また、一般的に60歳以上に発生するといわれています。

レビー小体型認知症はアルツハイマー型認知症に次いで2番目に多い認知症とされています。

 

それではレビー小体型認知症について見ていきましょう。

 

 

レビー小体型認知症 

 

そもそも認知症は加齢などによって脳の神経細胞が変性するために判断力や理解力の低下、もの忘れなどが起こる病気で、レビー小体型認知症も認知症の一種です。レビー小体型認知症の主な症状は、

記憶力や理解力の低下、意思の疎通や行動のコントロールが困難になる、また幻覚や妄想などが現れるなどがあります。個々によって症状の現れ方は異なり、発症の何年も前から嗅覚障害や睡眠時の行動障害などが現れることもあります。

 

レビー小体型認知症の症状 

 

レビー小体型認知症の症状はさまざまです。

レビー小体型認知症認知機能が低下する症状のほか、

レビー小体型認知症の診断や疑いの基準となる“中核的特徴”と呼ばれる症状、

それ以外の“支持的特徴”と呼ばれる症状など多彩な症状があります。

中核的特徴には認知機能の変化や幻視、睡眠時の異常行動やパーキンソン症状などが挙げらます。

支持的特徴には嗅覚症状や自律神経症状、抑うつなどが挙げられます。

一般的には支持的特徴のほうが中核的特徴よりも先に現れます。

病気の進行とともに徐々に中核的特徴が現れると考えられます。


気になる症状で不安がある場合は迷わず医師に相談、受診するようにしましょう。

 

支持的特徴 嗅覚症状や抑うつなど 

 

レビー小体型認知症では、幻覚や認知機能の変化などの中核的特徴が現れる数年前から、

支持的特徴として嗅覚症状や抑うつなどの症状が現れることがあります。

支持的特徴には、嗅覚障害、抑うつ(意欲がわかない、不安症状)、自律神経症状倦怠感、寝汗、便秘、頻尿、立ちくらみなど)などがあります。

 

中核的特徴 

 

中核的特徴(1)レム睡眠行動障害

 

レビー小体型認知症の中核的特徴として睡眠中に突然大声で叫ぶ、暴れるなどの行動異常がみられます。

これは睡眠が浅い“レム睡眠”のときに起こるので、レム睡眠行動障害と呼ばれています。

レム睡眠行動障害は、レビー小体型認知症を発症する前から見られることがあるため、睡眠時の行動異常がレビー小体型認知症の発症を示す初期症状であると考えられています。

 

中核的特徴(2)精神機能の変動・注意力の低下

レビー小体型認知症の中核的特徴としては数日から数週間周期、時には一時的に精神機能が変化することがあります。しっかりと意思疎通できていた人が、急にうとうとして注意力が低下したり、会話しなくなったり、ぼうっとしたりする症状が見られます。

また、初期は記憶力よりもむしろ注意力や覚醒度が低下する傾向があるとされています。

病気の進行とともにこれらの症状が強くなり、注意力の低い時間帯が長くなります。

中核的特徴(3)幻覚や妄想

早い段階から幻覚が起こることもあります。レビー小体型認知症の幻覚は複雑であったり、恐ろしい内容のものであったりします。さらに、複雑で奇妙な妄想を抱くこともあります。主に夜間に症状が現れることが一般的で、病気の進行とともに症状が顕著になります。

 

中核的特徴(4)パーキンソン症状

 

動きが鈍くなる、手足がこわばったり震えたりする、転びやすくなるなど、パーキンソン病の症状によく似た症状が現れることもあります。

パーキンソン症状が出ると物が飲み込みにくくなり、誤嚥のリスクが高まるため食事の際は注意が必要です。

病気が進行すると歩行が困難になることもあり、次第に車椅子が必要になる場合もあります。

また、パーキンソン症状とそれ以外の症状は、どちらかが発生してから1年以内にもう一方も発生するとされているので、できる限り早く受診することが必要です。

 

パーキンソン症状が現れると転倒から骨折などの怪我を招きやすくなり、結果的に寝たきりになってしまうこともあります。

 


 

寝たきりになると認知症が悪化する場合もあるので、寝たきりにならないように家族など周囲の方々が注意深く見守る必要がありますね。

 

 

 

 

 

 

 

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