こんにちは。

 

昨日に続き、私も気になっている

「アルツハイマー型認知症」について、少しだけ詳しく見ていきたいと思います。

 

 

アルツハイマー型認知症とは 

 

アルツハイマー型認知症とは、脳の中にアミロイドβという蛋白質が蓄積され、正常な脳の神経細胞を壊して脳を萎縮させる病気です。

脳の萎縮は徐々に進行します。

短期記憶を司る海馬に起こると体験、経験したこと自体を忘れてしまう、新しいことを覚をえられなくなる記憶障害が起こります。

また、見当識障害と言われる日にちや時間、季節などの感覚が薄れていきます。

さらに症状が進むと、今自分がどこにいるのか、また家族なども含め人物が分からなくなります。よく、一番最初に夫の認識がなくなるなどというのはこれです。

その他、理解力や判断力が徐々に低下していきます。

アルツハイマー型認知症は認知症の中で一番多いとされており、残念ながら男性よりも女性に多く見られます。

また脳血管性の認知症などの患者数の増え方が横ばいであるのに対して、アルツハイマー型認知症は増加の傾向があるといわれています。

 

実は記憶障害の症状が現れる何年も前から、自覚はなくとも脳の異変は起きています。

アルツハイマー型認知症に対する治療薬は、早い時期から投与する事で症状の進行を緩やかにするという症例もあるので、早期発見はとても重要です。

 

 

若年性認知症とは 

 

若年性認知症の一部には、家族に遺伝する認知症もあります。

アルツハイマー型認知症の一部も遺伝すると言われており、「家族性アルツハイマー病」と呼ばれています。

検査で分かる場合もありますが、完全に分かる訳ではありません。

家族や親族が「家族性アルツハイマー病」だとわかっている場合は、自分も発症するリスクが高まります。

早期受診や積極的な治療を心がけましょう。

 

 

アルツハイマー型認知症の症状 

 

アルツハイマー型認知症の代表的な症状は「もの忘れ」です。

誰でも忘れる事はありますが、忘れている事やヒントを与えられると「ああそうだ!」と思い出せます。

しかしアルツハイマー型認知症の場合は、体験そのものを記憶できていないため思い出す事が出来ません。

例えば、「会う約束をしていたとしても約束をしたこと自体を忘れてしまい、「そんな約束をした覚えがない」とか「病院の受診日を忘れてしまう」というような現象が起こることが一般的なもの忘れと違うところです。

 

また、アルツハイマー型認知症になると判断力も低下します。例えば料理をする際、調味料の匙かげんやどんな食材を使うかなどの判断が出来なくなります。

そのため、家族が認知症に気づくタイミングのひとつに「味付けが変おかしい」、「調理に時間がかかり過ぎる、手際が悪くなった」などの変化があります。

さらに症状が進行すると、料理の手順がわからなくなったりご飯の炊き方がわからなくなったりします。

掃除のしかたや片付け方も分からなくなる為、部屋が散らかりゴミだらけになる事もあります。臭いにも鈍感になる為、ゴミが増えても気になりません。

また服が上下ちぐはぐになったり、季節に合わない服を着たりする事もあります。

 

比較的最初に起こるのは、日付がわからなくなったり時間の感覚が分からなることです。

次に、自分がいる場所がわからなくなり、買い物先などのよく行く場所で迷子になったり、家の中でもトイレの位置がわからない、またトイレの前に立ってもドアの開け方がわからなくなり、失禁してしまう場合も出てきます。

そして、次第に人の判別ができなくなります。悲しいことですが、家族を別人と間違える場合もあります。

 

 

予防に効果的な習慣 

 

アルツハイマー型認知症になる原因は、まだはっきりと解明出来ていませんが、生活習慣を見直すことで予防につながるとされています。高血糖状態や喫煙、飲酒、運動不足、高血圧などは、認知症の発症リスクを高めるといわれています。認知症以外の生活習慣病予防にも繋がるので、日々健康的な習慣を続けるは大切なことです。

また青魚は認知症発症リスクを下げるといわれています。

 

睡眠不足気味の人は、十分に睡眠がとれている人より5倍もアルツハイマー型認知症になりやすいというデータがあります。脳は寝ている時に、アミロイドベータなどの老廃物を取り除いています。しかし睡眠不足になると、老廃物が除去出来ず蓄積されるようです。

また国立精神神経医療センターの研究では、30分程度の昼寝をするとアルツハイマーの発症リスクを5分の1にできるということがわかっています。

 

現時点では、アルツハイマー型認知症の完治は出来ないとされています。しかし続々と新薬も開発されていますので、早期発見、早期治療を始めたほうが症状の進行は緩やかになります。最近何かおかしいと気付いたら、積極的に受診しましょう。

治療までの流れとしては、まずはかかりつけ医に相談します。

「何となくもの忘れが増えた」「認知症かもしれない」など日々の様子や変化を伝えるとよいです。

 

 

 認知症予防に効果的な生活習慣のまとめ

 

1.食習慣

   野菜・果物をよく食べる(ビタミンC、E、βカロチン

   魚をよく食べる(DHA、EPA) これはサプリメントにもありますね。

   赤ワインを飲む(ポリフェノール) 

    ※ポリフェノールは

     コーヒーに含まれるクロロゲン酸類

     カレーに用いられるウコン(ターメリック)の黄色い色素であるクルクミン

     その他の幅広い植物性食品に含まれるフラボノイド

     高カカオチョコレート

     こしょう などにも多量に含まれています。

 

 

2.運動習慣

   週3日以上の有酸素運動をする

3.対人接触

   人とよくお付き合いをする

4.知的行動習慣

   文章を書く、読む、ゲームをする、博物館へ行くなど       

5.睡眠習慣

   30分未満の昼寝 起床後2時間以内に太陽の光を浴びる

 

 

 

 

 

 

 

 

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