一年の無病息災を願う「七草粥」

「鏡開き」
武家ではお正月に男性は具足(鎧兜などの甲冑)を飾って鏡餅を供え、女性は鏡台に鏡餅を供えていた。これらの鏡餅を正月11日に割って食べる習慣があり、これを「鏡開き」といった。
武士が出陣の際に味方の気持ちを鼓舞させるために「振舞酒」として酒樽を割ったことに由来している。酒樽の蓋は古来からその丸くて平らな形状から「鏡」と呼んでいたので大勢で酒を酌み交わすことを「鏡開き」と呼んでいる。
もともと武家から始まった行事なので、鏡餅に刃物を使うことは切腹を連想させることから絶対に禁物であり、手か木槌などで割ることにしたが「割る」という表現も縁起が悪いことから末広がりを意味する 「開く」を使って「鏡開き」というようになっていった。
剣道などの武道で新年の道場開きに鏡開きとしてお汁粉を振舞ったりするのはその名残り。 などなど…
お米からできる日本酒は神聖なものとされ、神事を営む際には神様に供えられ、祈願が済むと参列者で酒を酌み交わして祈願の成就を願う風習があります。ここでも縁起の良い「開く」という表現を使っています。
神社に供米や薦被りが寄進されているのを見ることがありますが、あれですね。
鏡餅の鏡開きも樽酒の鏡開きも、新たな出発に際して健康や幸福などを祈願しその成就を願うという趣旨は同じものです。
最近では鏡餅もパックされたものが主流のようですが、ひな祭り、端午の節句、七夕、十五夜のお月見などと同様に「鏡開き」も日本古来の風習としてのちの世にも必ず伝えていきたい大切なものです。
幼稚園や保育園では保護者会の協力で「鏡開き」のお汁粉を園児たちに振舞うところもあるようですが、単に
「お汁粉を食べる日」で終わらないようにその由来も
風習も未来を担う子供たちに受け継いでもらいたいと思います。
Goin’ Japanesque! ホームページからお借りしました
ここでは お正月の「鏡開き」を取り上げたいと思います。新年にお招きした歳神さまが鎮座する鏡餅のお下がりをいただき、割って食べるのが「鏡開き」です。
お正月の間、歳神様が鎮座している鏡餅は歳神様がいらっしゃる松の内の間は飾っておき、松の内が過ぎたらお下がりを食べ、お見送りします。
歳神様の依り代(よりしろ)である鏡餅には歳神様の魂が宿っているとされるため、鏡餅を食べることでその力を授けてもらい、1年の家族の無病息災を願います。
鏡餅は歳神様に供え、お下がりを開きそれを食べてこそ意味があるのです。
「七草粥」と「鏡開き」のお汁粉の成分と健康への効果、作用
「七草粥」
セリ…免疫力を高め風邪やインフルエンザを予防するビタミンA。疲労回復に効くビタミンB群。疲労回復を手助けするビタミンC。加えて鉄分も多く含まれているため、冷え性・貧血の症状を和らげます。
ナズナ(ぺんぺん草)…セリ同様ビタミンA、B群、C、カリウム、鉄が含まれている他、カルシウムや亜鉛なども含まれています。
ゴギョウ(ハハコグサ)…実は詳しい栄養成分が分かっていないキク科の植物。しかし、咳やのどの痛みを和らげる作用があると言われています。
ハコベラ…タンパク質が比較的多く含まれ、ミネラルをはじめとした栄養に富んでいます。また、利尿作用のあるサポニン、止血作用のあるクマリンが含まれています。
ホトケノザ…高血圧の予防・胃腸の働きを整えます。
スズナ(かぶ)…胃腸の消化を助けるアミラーゼ、免疫力を高めるビタミンC、むくみを解消するカリウムなどが含まれています。
スズシロ(大根)…スズナ同様、胃腸の調子を整えるアミラーゼ、ビタミンCなどが豊富で、肌を若々しく保つ効果も。また、食物繊維も豊富で便秘の解消に効果があります。
一度食べたからと言ってすぐに健康に作用したり効果のあるものではありません。
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