そう遠くない未来にあるような、ないような。
SFのような話だった。



内容(「BOOK」データベースより)

渋谷で出会った謎の女性・ロダに勧められ、ミツキは国が設立したお見合いシステム「アカガミ」に志願した。しかし、これまで異性と話すことすらなかった彼女にとって、“国”が教える恋愛や家族は異様なもので、パートナーに選ばれたサツキとの団地生活も不安と驚きの連続だった。それでもシステムに手厚く護られた二人は、次第に恋愛やセックスを知り、「新しい家族」を得るのだが…。生きることの痛みと選択、そして輝きを見つめる衝撃作!





アカガミという、国のお見合い制度に参加すると驚くほどのサポートを受けられる。
こんな予算どこにあるのだろう??と、いらん心配をしてしまうくらい。
それくらい作品の中では少子化が問題だという事なのかな。

国が選んだパートナーと暮らしていく、ミツキとサツキの静かな暮らしぶりのシーンが1番好きだった。

ここに出てくる人達は静かだ。
生命が静かだ。
鼓動を感じられないくらい。

ラストは、ええ?!ちょっとちょっと!まぁ、そんな事だとは思ったけれど。。と、私が読みながらあたふたしている所で終わってしまった。

でも、最後の最後にサツキから生命の鼓動が聴こえたので安心した。
彼も私と同じ人間だったんだ。