本書を本屋で見つける度に気になっていた。
映画で観ようか迷っている時に、某メディアでネタバレを見てしまったので小説で楽しむことにした。



内容(「BOOK」データベースより)

麻美の彼氏の富田がタクシーの中でスマホを落としたことが、すべての始まりだった。拾い主の男はスマホを返却するが、男の正体は狡猾なハッカー。麻美を気に入った男は、麻美の人間関係を監視し始める。セキュリティを丸裸にされた富田のスマホが、身近なSNSを介して麻美を陥れる凶器へと変わっていく。一方、神奈川の山中では身元不明の女性の死体が次々と発見され…。






解説を先に少し読んでみた。
「頁を開く前に時計を確認しておくべきだ。
少なくとも数時間、あなたは本書から目が話せなくなる。」

なるほど、確かに!
と思った。
中だるみする箇所がないし、物語のスピードも良く飽きさせない。
いつもよりも早いペースで読み終えてしまった。

誰でも置き忘れる可能性のあるスマホ。
現に、一昨日の電車で向かいに座っていた男性がスマホを座席に置いたまま一旦ホームに出てしまっていた。
扉が閉まる前にすぐに気付いて取りに戻ったので、男性はスマホを落さずに済んだのだけれど。。
本書を読んでいる私の目の前でタイムリーに起きた。改めて、いつ自分が落としてもおかしくないな。。と怖くなった。

話は3つの視点で進んでいく。
その3つの入れ替わりがよく計算されて話が進んでいた。
目が途中で疲れるから、何回か中断したけれど時間と体力があるなら一気読みしたかった。

そして、、あの時なんであんなネタバレを見てしまったんだろうと改めて悔やんだ。
知らずに読んでいたら、もっともっと楽しめたのに!!!
生放送って怖い。

志駕晃さんの他の作品も気になったので帰りに買って帰ろうと思う。