初めて最果タヒさんの本を読みました。

詩集とか気になってたから小説もどんなもの
かと。。



17才主人公のカズハ。女子高生。
陸上部の沢くんに告白するも「まぁ、いいよ」
っていう返事が気に入らず即フッてしまう。
それが友達からの反感をかい、仲間はずれに
される。
そんなとき、クラスで一人ぼっちの初岡という
女クラスメートと関わることになる。
何故か。そのなかに沢くんも面白そうと
加わってくる。
家では兄が親友と浮気した彼女と結婚すると
帰ってきて、なぜかその親友も連れてきている。

そんな、カズハの数日。



カズハの感情がジェットコースターのように
書かれています。
読み慣れない文体なので、初めはなかなかうまく
頭に入ってこなかったけど後半になるにつれ
カズハに共感しながら読んでいる自分がいました。
女子高生の頭の中ってこんな感じかも?
最後は何故か鼻の奥がツンとして、本を閉じたあと
泣きたくなりました。
最果タヒさんの言葉はなんでこんなにも胸に
刺さってくるんだろ。。。

2回読んでも、2回目も十分楽しんで
読めました。

あとがきも是非読んでほしい。
「私は、今の私以外何一つ自由にはできない。
過去の私は、正しくは私ではない。
コントロール出来るわけがなく、、、」 
「私はつじつま合わせのために生きてるんじゃ
ない。支離滅裂な人生を、生きている。
それでいい」
この二つの部分が好きです。
過去や未来がなんて言ってないで、今そのときが
尊いものなんだって、そう改めて実感させられます。