映画化もされた、辻村さんの本を読みました。

太陽の坐る場所




高校卒業から10年。
高校のクラス会の場面から始まる。
元同級生たちの話題は、人気女優となった
キョウコのこと。
クラス会を欠席し続ける彼女を呼び出そうと
それぞれの思惑を胸に画策する男女たち
だか、一人また一人と連絡を絶っていく。
キョウコをめぐって幾人の同級生の過去と
現在が描かれている。





相変わらず、辻村深月さんの文章は生々しい。
思春期の葛藤、嫉妬、妬み、虚勢など
読んでいて自分にも覚えがある事ような
だらけでした。

集団の中でうまく立場を確立して
やりくりするのは難しいですよね。

そしてこの話は名前が重要になってくる
ので、これから読まれる人がいたら、
注意して読んでみてください。
乾くるみさんのイニシエーションラブ的な
ミスリードがあります。
辻村さんらしくミステリー要素が入って
ます。
おかげで続けて2回目を読むはめになり
ました。
私には1回ではいまいち理解しきれなくて。。。


キョウコの正体が分かったとき何故か
私は救われたような気持ちになりました。