今度、映画化もされる湊かなえさんの
少女 を読みました。

読み終えたとき、湊かなえさんの作品の
中で一番好きだ、って作品全部を読んだ
訳でもないのに感じました。




「人が死ぬのを見てみたかった」
友人の自殺に遭遇したという転校生の
告白を自慢のように感じた由紀は
人が死ぬ瞬間を見たいと思った。
自殺を考えたことがある敦子は、死体を
見たら死を悟ることが出来て、強く
なれるのではないかと考える。
それぞれが赴いたボランティア先で
出会いがある。
そんな少女たちの夏のミステリー。


色々な伏線があって最期にそれがうまく
回収されていくところが、さすがでした。
特に終章では、すべてがひっくり返される
ので衝撃です。
読み返さずにはいられませんでした。

因果応報という言葉が何回か出てくる
んだけど、まさに因果応報の展開に
何度も、え?え?って驚かされて私は
楽しかったです。

因果応報がこの小説のもうひとつの
テーマなんだと思います。

知らないうちに人の人生をめちゃくちゃに
した少女の悪意には


どんな罰が待ってるのでしょう?