続きが気になる!!
この話どんな結末になるの??って
いう気持ちが私の本を読み進める
原動力になっています。

でもこの「何者」に関してはそんな
気持ちを持ち合わせなくても、どんどん
先まで読んでいってしまいました。

純粋に面白いって思えました。






就活を目前に控えた主人公の拓人は
光太郎、瑞月、理香、隆良らと
集まるようになる。
だが、一緒に就活をしていくなかで
SNSや面接で発する言葉の奥に見え隠れ
する本音や自意識が彼らの関係を
変えていく。。。


初めは客観的に読んでいました。
こういうやついるよねー、みたいに
思いながら。

意識だけやたら高い人、他人の成功
って言葉に素直に喜べずに悪いところを
エゴサーチして安心する人。
自分は他人と違うからいつか誰かが
見つけてくれるって待っている人。

でもラストになって客観的に見ていた
話の当事者が自分に変わります。
そこで、ドキッとさせられました。

主人公の中に自分と少し似ている
ところがある!??
そう感じました。
私にもそんな事があったかもしれない。

理香の「私たちは、何者かになんて
なれない。自分は自分にしかなれない。
カッコ悪い自分のままであがくんだよ」
というセリフが好きです。

自分がいかにダサくてカッコ悪いか
分かっていて、その自分のままで
必死に悪あがきするってカッコイイ!!