イタリアとスイスのアルプス山麓をつたって、コルビジュエのふるさとと葡萄畑を巡る旅をしてきました。「Letters to Juliet」という映画を観て速攻Googleマップに星をつけていたところ!
 
 
険しいアルプスの谷間の村、教会のスケール、生きている美しい中世の街並み、正確すぎる鉄道。
ユネスコに登録された時計の街の歴史と博物館、修理工房、湖に反射した太陽で真っ白に発光する葡萄畑。
 
カメラを持って歩いたはいいけれど、このスケール感をレンズに収めるなんて到底無理で。シャッターで感動を切り取ることができなかった。無力さを思い知る。撮ったデータはまだ見返していないです。
 
 
頭上から降ってきた教会の鐘の音が今も離れない。神に届けと上へ上へと伸びていく尖塔。信仰のパワーを感じて心臓をつかまれました。それこそ改宗してしまいそうな勢いで。
 
 
さて、フランス語圏の小さなお店や宿ではほとんど英語が通じなくて、片言の英語どおしで一生懸命やり取りし合うこともまた楽しかったです。
ボンジュール!メルシー!は上手くなりました。アプリでフランス語を何度も翻訳しました。遠くの国に来たな、と思いました。英語が聞こえてくると安心してしまったくらい。今度はフランス語とイタリア語、もうちょっとだけ勉強して行こう。
 
土地の人々は本当にあたたかーく、困っていたら声をかけてくれる。その都度警戒してしまったけど、切符の買い方、Wi-Fiのつなぎ方、親切に教えてくれました。
駅で出会った現地の人のバースデー記念の乾杯に混ぜてもらったり、旅人どおし教会にたどり着けず、一緒にさまよったりも。
 
 
牧草地に点在する集落や、そこらじゅうにある回復の泉っぽい泉はリアルファイナルファンタジー。未知の世界で彷徨う自分はまさにレベル1の旅の者。不安が楽しい、無力な自分を知るのが(上手く言えないけど)楽しい。
 
 
最後に食べものは、イタリア料理とチョコレートとワインが最高に美味しいのです。おみやげ、買い足りなかった。