僕のタワー初めて生え際にたどり着いた。立派。この辺りは丘になっていて、空が開けているんだなぁ。六本木から、孤独なタワー。ビルの隙間にも赤い塔。赤いなぁ。 東京にいると、この塔についてうたった歌が数多くある理由が少しだけわかる。三角形が可愛らしく、カーブがかっこよく、遠くにあるとちょっと安心でき、首都にいる実感も湧き、黒いビル群に一人凛と立つ姿に自分を重ねて勇気をもらえるのかもしれないなぁ。住んでみればもっと特別な感情が育つだろうな。僕のタワー、と言い切ることもできるのだ。