今日は朝から「縄文味噌」という、この地域で30年以上続く無添加の手づくり味噌を作っておられる所へおじゃましてきました。
福井県は若狭町岩屋の加工場。
県内外からたくさんの注文があり、11月~3月まで6人で交替しながら毎日味噌をついておられるそう。この日は大ベテランのお母さんお二人が作業されていました。
蒸しあがった大豆
ブレイクタイムの豆乳コーヒー
ここ岩屋では、梨の栽培も盛んです。しかし梨農家の方の高齢化と後継者不足で、この日のお母さんの梨畑でも木を切られたそう。
「梨は稼げるようになるまで3年かかる。農業は始める時の苦労を知らずにはできない。今の時代の若い人はそういう苦労を知らん人が多いのでなかなか難しい。でもそれも仕方がないんやわ」
あっけらかんと笑いながらおっしゃっていました。
足を運ばせていただいている特産品の取材、農業を盛り上げるための色々な記事、いい所ばかり見てしまいがちだった。
でも、何十年も農業をされてきた方の声を生で聞かせてもらうとズシンと響く。農業の厳しい現実や、厳しい自然と向き合う覚悟がいることをあらためて実感する。
反省と、自分に何ができるのか?という思い、無責任に「受け継がれていってほしい」とは言えない。さまざまに思いがめぐり、とにかく自分は勉強不足だと思った。
「この縄文味噌も若い人が続けてくれるとええけんどなぁ」というお話から発展して、色んなことを教えていただきました。
それにしても作業されてるお母さんたちの笑顔、本当に素敵だったなぁ。
お土産に持たせてくださった味噌、大切にいただきます。







