これからも、世界中から注目され続けているエリアとして、進化し続けるんだろう。
前衛的な美術作品はわかったつもりにすらなれないものもあるけれど、浜辺、山の中、家の中、要するに、なんでそこにあんねん!とツッコミを入れたくなるような非日常で不思議な空間がそこかしこにあって、それが楽しいと思う。
今回の目的は安藤忠雄さんの建物を巡ることだった。光の入り方で、あたたかいクッションのように感じるコンクリートの中で、食事をとり、眠り、作品を鑑賞し、散歩し、鑑賞し、走り、触り、シャッターを押した。
ベネッセハウス、地中美術館をはじめ、もうすっかり有名になった数々の美術館。やはり彼の建物は迷路のようで、というか迷宮で、同じところを何度もグルグルし、しまいには戻れなくなるという楽しさを思う存分味わった。(ホテルではレストランへもたどり着けなかった!)
コンクリートで切り取られた空は、わたしが一歩歩くとひとつ形を変える。
安藤さんとタレルさんの作品は、(私の中で)とても相性が良く、タレルの前では何分留まっていたかわからない。(タレルの作品は、宿泊したベネッセハウスの、まさに部屋の壁にも飾ってあって感激!)
コンクリートを伝いながら息が止まる。五感、フル回転。石の静かな音がする。
安藤さんも大工さんもとても偉大だと思う。
そしてたくさんの人と出会えた。香港の建築士、韓国のアーティスト、米国の研修生と、安藤さんや隈さん、直島について語った。英語の勉強を続けていて本当によかったと思った。でももちろん、まだまだ悔しい思いもしたから、これからも続けるのだ!
普段はなかなか分かってもらえないことも、その場所へ行けばその場所を好きな人と出会える、当たり前だけどやはり足を運ぶことが大切なんだ。








