9日①水上勉「平家物語」  book off Paris.


祇園精舎の鐘の音、諸行無常の響きあり…。


この有名な出だしの「平家物語」を、水上勉が現代語訳。

思わず手に取るでしょ?


で、お正月には相応しいと読みました。


うう~ん、いかんぞ。


中途半端なんです。

ちっとも、現代語訳じゃない。

ちょっとだけ、分かりやすい?

そんな感じでした。


これなら、分からないなりに注釈付きの原文を手にした方がいいと思ふ…。

分からないなりに、すとっと心に落ちるものがあります。

そして、

平家物語の文体が持つ、リズム?っていうか。

それは、ばさり無くなってる。

これ、平家物語の極めて高い魅力なのに。


リズムが無くなって、意味も捕えがたいって…

……、アタクシには、そう読めました。


ふむ、残念。




おしまい。





※ ほんと、ロシアに押し寄せられているようなニース。

  年末年始、目に付いたのもマトリョーシカちゃんたち。

  可愛いけれど、こんなのがニースの街に並んでるのって不思議。

  ふむふむ、まっ、いいか。

  9日②マトリョーシカ