19日①奥田英朗「真夜中のマーチ」   Meruci Madame K.


先月、読んだ「ララピポ」、先々月に読んだ「家日和」、どちらも大好き本。

なので、今回も期待して読むゾっです。


この本は、痛快クライム・ノベルって裏表紙には。


でもって、読書後は…そうねえ、現代のピカレスク小説。


ただ、軽過ぎだなっと感じてしまいました。

ペーソスなさ過ぎ~。


   主人公、まだ、20代。

   学生の時の合コンっぽいパーティーで小金を手に入れ、

   次の金儲けへステップ・アップを模索。

   同じ年くらいの男女2人と3人で10億円強奪の完全犯罪へ。


暗さのみじんもない明るく爽やか~なストーリー。

人生、舐め切ってる3人なんです。


ラストもそのまんま。

結果を書いちゃえば、

10分の1、1億円を手に入れ、3人で山分け(割り切れない余分は女性へ)。

絵に描いたようなハッピーエンド。



ふむ、この作家さん、3冊目にして、ふむっ? かなっ?

二転三転、コミカルな展開で面白いはずが、アタクシにはイマイチ。

あまり、好みじゃないです。


でも、まあ、いろんなテーストの小説をお書きになる作家さん。

(3冊とも、見事に違う)



おしまい。






※ やっと、今日の午後、晴れ間が。

  10日間で、晴れの日が3日だもの…。

  陽射しをあびたウチの緑ちゃんのスパティーフィルム。

  これで、来年もたくさん咲いてくれる、かな?

 19日②久々の陽射し