9日①田口八重「おこしやす」   Merci Madame H.


この種の本を読むのは、数度目かなっ。

表紙、タイトル横のリード文には、

“京都の老舗旅館「柊家」で仲居六十年” と、ある。


で、裏表紙には著者の略歴が。

明治42年生まれ、28歳で「柊家」の仲居に。

以後、60年、女将代理までに上り詰めた方とのこと。

加えて、運輸大臣賞・黄綬褒章を受賞。


本当に、ご本人が書かれているのか、ゴーストライター?

はたまた、下書きアリで編集の方がリライト?

困ったことに、文章に魅力なし。


内容は仲居の心得から、気付かい・心意気。

そして、

ウリは、どうも、宿泊した有名人の横顔紹介。

三島由紀夫・川端康成・林芙美子…なんとチャップリンまでも。


ですが…、沸き立つものもゼロ。

淡々と、誰も傷つけないような内容が綿々と。


ちゃんとした人が、

ちゃんと、彼女を取材して書き上げたら興味深い本だったんじゃないかな。

だって、きっと、

著者はなかなかの、なおばあちゃまでしょう。



残念。

(読むのに疲れはしませんが、タメ息はでました)





おしまい。









※ お花屋さんにシクラメンの花が満載に。

  10月に入ったんだなっと実感。

  白・ピンク・オレンジ・赤。

  さて、今年はどの色が一番人気なのかな?

  9日②秋の花屋さん