15日①吉田修一「パーク・ライフ」


吉田修一、好きな作家さん。

今回も裏切られることなくヨカったです。

中編2本併載。

表題作は芥川賞受賞作。

でも…、併載されている「 flowers 」の方が、好きでしたね。

まっ、個人の好みの問題ですが。


「パーク・ライフ」、一時期、よく言われてた草食系青年の恋。

ふわあっとした意識、好きなの嫌いなのか、自分でもよく分かんないんじゃないのかな。

主人公、あまり、自分の大切なものって自覚が乏しい。

けれど、ちゃんとあるんだね、個性が、それも、結構、魅力的な。

そのあたりも自然な感じに描かれていて読ませてくれました。


とても、上手く組み立て、大満足。



で、「flowers 」。

少々、過激。

こちらも、草食系男子が主人公。

弾みで結婚してるけれど、してなくっても違和感のない性格。

「生け花」が、とても効果的な使われ方で登場します。

暴力ありっです。

このあたりが、ワタシの好みなのかも。

ちと、エキセントリックな方が好きなんです。



この本、中編2本がうまく組み合わさってて、

充実の読書って気がしました。

愉しみました、とても。






おしまい。






※ 土・日曜日と、海岸通りのプロムナードデザングレイでは絵の販売。

  一人の画家さんが2~3mくらいの間口で自分の作品を展示。

  南仏の香りがする風景画・静物画が多い。

  でも、なかなか好きなイメージの作品は……。

  (明日・明後日も見てもらおうかな?)

  15日②タブロー