吉田修一、好きな作家さん。
今回も裏切られることなくヨカったです。
中編2本併載。
表題作は芥川賞受賞作。
でも…、併載されている「 flowers 」の方が、好きでしたね。
まっ、個人の好みの問題ですが。
「パーク・ライフ」、一時期、よく言われてた草食系青年の恋。
ふわあっとした意識、好きなの嫌いなのか、自分でもよく分かんないんじゃないのかな。
主人公、あまり、自分の大切なものって自覚が乏しい。
けれど、ちゃんとあるんだね、個性が、それも、結構、魅力的な。
そのあたりも自然な感じに描かれていて読ませてくれました。
とても、上手く組み立て、大満足。
で、「flowers 」。
少々、過激。
こちらも、草食系男子が主人公。
弾みで結婚してるけれど、してなくっても違和感のない性格。
「生け花」が、とても効果的な使われ方で登場します。
暴力ありっです。
このあたりが、ワタシの好みなのかも。
ちと、エキセントリックな方が好きなんです。
この本、中編2本がうまく組み合わさってて、
充実の読書って気がしました。
愉しみました、とても。
おしまい。
※ 土・日曜日と、海岸通りのプロムナードデザングレイでは絵の販売。
一人の画家さんが2~3mくらいの間口で自分の作品を展示。
南仏の香りがする風景画・静物画が多い。
でも、なかなか好きなイメージの作品は……。
(明日・明後日も見てもらおうかな?)

