著者、自ら「これは疾走小説だ」と、文庫本のあとがきに。
いやいや、マジに疾走。
表紙の、やさ男系イラストレーションで軽いんじゃないかと読書を開始。
きゃっ、ドショッパツから怒涛です。
かなり根性を入れて離婚の際の親権を手に入れた主人公の父親。
男の中の男を育てるべく、マンツーマンの子育て(仕事を止めて)。
で、お話しの出だしは嵐の中のクルーザー。
風で父親は海へ…。
ねっ、本物の怒涛でしょ。
そうです。
子供ひとりがクルーザーで嵐の海と戦うんです。
で、
無人島で孤軍奮闘の主人公7歳(!)。
それでもって、一人の女の子も流されてきて、彼女4歳。
この2人のお話し。
(でも、観念的なつながりはあっても、直接的なつながりは少ない)
疾走に付き合えれば、すっごく面白い。
2冊目に突入して、ちと、疲れてきたら読むのも辛くなる…。
(そう、飽きてきてしまうとも云う)。
けれど、面白いから、復活可能。
体力があって、どどっと読み込めたら、すっごい。
不思議な本です。
あっ、舞台は小笠原と東京の神楽坂近辺(ここが他国人のゲットーになる)。
土地勘のある読者には、より面白いと思います。
でした、でした。
おしまい。
※晴れ間のある日は春っぽいニース。
気分は花に向かってしまった。
きれいとは思えないけど、こんな花を発見。
カトレアの一種?

