本、ときどき海-27日①青山七恵「ひとり日和」


初めて読む作家さん。

以前から、気になっていた方なのでワクワクです。



主人公は20歳。

働く母に育てられ、父の影はない、まったく。

育ててもらって、何となく母親に負い目を感じている。


それが、とても新鮮な感じ。

そして、それがいい意味で強さとなり、

弱そうに見えて、ちゃんと頑張る主人公がいい。

また、

困ったちゃんだなと思わせるエピソードも盛り込まれて

説得力も充分。



この小説、要は自立物語。

なんだけれど、何を持って自立と定義するのかな、と考えさせる。


今は、千差万別、各人各様。

だからこそ、現代って生きにくいのかもしれない。

この小説は、それに対応してる。



昨日の本といい、今日の本も、

家庭と云うものを、ある意味で否定してると思う。




いやいや、この小説から話が逸れてゆく。



でも、この本、そんなこんなを静かに考えさせてくれる力があると思う。

面白いという表現はそぐわないけれど、好きです、この本。

再読します、きっと。

(かなり、気になる作家さん。他の本も読みたい)





おしまい。








※ 街がクリスマス仕様に。

  ちゃんと、イルミネーションが灯るのは30日から。

   ↓ も、リボンのところに電球アリ。

  ここ数日、寒いので人出は少なかった(24日夜8時)

   本、ときどき海-27日②ノエルの飾り