本、ときどき海-5日吉田修一「最後の息子」


男3人家族の、ある意味イビツな家庭劇って云えばいいかな。

母親は、下の子が2歳の時に鉄砲水に流され死亡。

話しは、それから20年あまり過ぎた頃のもの。


東京へ出てしまった長男が帰郷した夏の日の数日間。

家業を手伝ってる弟、無職でぶらり戻った兄の会話がいい。

二人の個性が、とても鮮やかに書き分けられているのにも拍手っです。


エキセントリックな弟の問題を軸に思い出もからめてストーリーは展開。

結構、切ないな。

再読だけれど、言葉がつまります。


いやいや、読んでいただきたいです。


あの吉田修一のデビュー本に併載されている作品。

鮮烈です。


映画にしてもよさそう。

(見てみたい)




おしまい。







※ 午後のゴロ散歩の折りにあった犬。

  ビーチでまったり。

  このあたりのビーチは犬は禁止なんですが……。

  (もちろん、お巡りさんに見つかれば罰金)

  でも、シーズンオフなら、まあ、いいかって雰囲気が漂っています。

  この犬も超のんびり(飼い主、横でトランプ)。

  おっさん犬系の風情だけれど、垂れ耳で愛嬌あるよね。

   本、ときどき海-5日サブ写真