本、ときどき海-11日山本文緒「ネイキッド」


短編、中編の場合で、表題作ではない作品は埋もれてしまう気がします。

この作品は、山本文緒が直木賞を受賞した「プラナリア」の併載作品。

ちょっと、引っ張り出してきました。


主人公は36歳、無職の女性。

2年前、一方的に離婚を言い渡され慰謝料を受け取って無職生活に突入。

ある程度の預貯金があり、

無職で慰謝料で購入した1LDK暮らし。


この状況だけで、悪くすると精神的に病んでくるのが目に見えそう。

当然、イビツな精神状況です。

脱却したい、しなくっちゃ。


で、このお話し、

何とか正常生活に這い上がる予感を感じるのです。


誰だって、落とし穴に落ちちゃうことってあるでしょう。


ぶつぶつ、本を読むことのメリットって

心に、本から何かしらの引っかかりを貰うことでもあると思う。

この作品、それが顕著。


山本文緒本って、そんな作品を多く書いているんじゃないかな。

まっ、読む者との相性でしょうが、

ワタシにとっては極上なわけです。

(たまに、何? って思う作品もあるのですが)



今日は、完全女性向けです。

男性のみなさん、ごめんなさい。





おしまい。






※ フランス、まさに秋。

  夜10時のゴロ散歩はジャケット必携。

  土曜朝の気温は17℃。

  日本、寒暖の差が激しく、。

  夏の暑さみたいな地域さえあるとかネットで…。

  体調管理、大切に。