本、ときどき海-7日髙村薫「リビエラを撃て 下巻」


ラストが……、少し悲しい。

ただ、とても納得もできるわけで不満はないのだけれど。


チェックしたら、この上下巻の初読は20年も前でした。

いい本は、いいのですねえ、いつ読んでも。

髙村薫本、もっと読みたい。

(ただ、息を詰めて読んじゃうから疲れる。歳を取ったと実感)


下巻の主人公は、日本人の父と英国人の母を持つ手島修三。

上巻のジャックも魅力的だったけれど、

手島もなかなか、始めは「ほわり」って感じだったのに、

ストーリーが展開してするのと並行して魅力が増してゆくんです。

(妻が夫のために人生変えちゃうのも分かる。

 これ愛の物語。上巻は若い若い愛)


舞台は日本もあるけれど薄い。

やはり、強烈なのは北アイルランドです。

(とても、切ないところ)


ラストがねえ、

最初にも書いたけれど、潔すぎる。

手島修三の妻・時子、彼女は素晴らしスギ。


あははっ、小説に入れ込んでしまってる。

現実じゃないのです。

これは小説の世界。


しかし、ねっ、好きなんだもの。





おしまい。







※ 明日は絶対、お気楽本チョイス。

  ここ、※印スペースはフランス暮らしの小話のつもりだけれど、

  今日は、リヴィエラに占領されて。

  あっ、リヴィエラってイタリア語。きれいな海岸のこと。

  150年前以前はニースもリヴィエラと呼ばれて地域でした。

  フランスのツーロン~イタリアのジェノバあたりの呼び名が「リヴィエラ」

  って、ことだそう。