正直に言うと、
今回の投資詐欺に引っかかった自分のことを「情けない」と思っている。
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普段の自分は基本なんでも疑うタイプ
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「推し」のなりすましに気づかなかった
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投資金額の30%を運用って説明なのに、実際は75%も使われていた
本来の自分なら「あれ?」と気づいているはず
それなのに、
儲かっているように“見せられた”瞬間に、頭が止まった。
ここが一番の敗因だと思っている。
この記事では、
「なんでいつもの自分なら気づけたはずのところで止まれなかったのか」を、
自分なりに分解しておく。
同じタイプの罠に、次は引っかからないために。
1. 推し(+なりすまし)で警戒フィルターが外れた
まず大きかったのがここ。
本来の俺は、
知らない人・知らないサービスにはすぐ警戒するタイプだ。
でも今回は、
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推しの名前が出てきた
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推しと「繋がれた」ような感覚があった
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「この人が紹介するなら大丈夫なんじゃないか」と思ってしまった
この時点で、いつもの
「本当に大丈夫か?」
「この仕組みおかしくないか?」
という警戒フィルターが、かなり弱くなっていた。
冷静に考えれば分かる話だけど、
「好きな人・信じたい人」経由の情報は、人は異常に疑いにくい。
今回、自分はこのパターンにきれいにハマった。
2. 「儲かっている画面」で前頭葉が死んだ
もうひとつ大きいのは、
“儲かっているように見える画面”を見せられたことだ。
本来なら、
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「投資金額の30%を運用」と説明されていたのに
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実際には75%を運用されていた
この時点で
「いやいや、説明と違うじゃん?」
とツッコむはずだ。
でも現実には、
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残高が増えているように見える
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「今、利益が出ています」というメッセージ
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損している実感が、その瞬間にはない
これらを見せられたことで、
「まぁ結果出てるし、細かいことはいいか」
と、自分で自分の違和感を潰してしまった。
今思えば、「思考停止した」という表現が一番しっくりくる。
3. 「自分は疑い深い」という自己イメージが、逆に油断を生んだ
これは後から気づいたことだが、
今までの自分には
「オレはそんな簡単には騙されない」
「基本なんでも疑うから、ヤバい話は避けられる」
という自己イメージがあった。
だから今回は、
「そのオレが“これは大丈夫”だと思ったんだから、きっと大丈夫だろう」
という妙な安心感が出てしまった。
実際には、
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推しの名前
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儲かっている画面
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「かんたんに増やせる」という甘さ
が重なって、判断が鈍っていただけなのに、
「疑い深いオレがOKを出した」=「安全」
と勘違いしてしまった。
これも、自分の油断ポイントだったと思う。
4. 心の状態も、ちゃんと影響していたと思う
正直、心のどこかに
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このままでも生きてはいけるけど、何か一発ほしい
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推しと「内側」で繋がった気がしたい
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誰かに認められたい、選ばれたい
みたいな気持ちがあった。
つまりこれは、
「お金」+「承認」+「つながり」
を同時にくすぐってくる話だった。
冷静なときなら
「そんなうまい話あるかよ」と笑っていられたかもしれない。
けれど、心が弱っているときにその三つをまとめて差し出されたら、
ブレーキは相当かかりにくい。
ここも、「情けない」というより
“人間としての弱点を突かれた” と捉えている。
5. じゃあ、原因を一言で言うなら?
外側から見ると、
相手の手口が、「人間の脳の弱点」をきっちり突いていたから。
内側から言うと、
「好き」「儲かる」「繋がれた」が同時に来たときの、オレの甘さと弱さ。
これが今回の敗因だと思う。
「情けない」と言えばその通りだが、
同時に「よくあるパターン」にきれいにハマっただけでもある。
6. ここから先の「自分用ルール」
同じタイプの罠にもう一度ハマったら、本当に笑えないので、
具体的な“自分ルール” として書いておく。
ルール① 推し・有名人絡みの投資は、必ず一晩寝かす
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推しの名前が出た時点で
→ 自動的に「一晩冷却」する -
その間に
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仕組みを紙に書いて自分で説明してみる
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誰か第三者(家族・友人・消費生活センターなど)に
「こういう話が来てる」と口頭で説明してみる
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自分の口で説明してみて、
「うまく説明できない」「なんか自分でもモヤモヤしている」
となるものは、全部NG。
ルール② 「儲かっている画面」は、逆に警戒サインにする
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残高が増えている“ように見える”画面は、
→ 「冷静さを殺すためのエサかもしれない」と疑う -
特に
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出金テストをさせてくれない
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「〇%運用」などの数字と、実際の運用比率が矛盾しているのに
説明が曖昧なまま押し切ろうとする
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こういう場合は 即撤退候補 とする。
ルール③ 「いつものオレならここで止まるよな?」と感じたら、そこで一旦中断
今回のように、
「普段のオレならここで『あれ?』って思うのに」
と思った瞬間があったら、
その瞬間こそ “一旦やめるポイント” にする。
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「まぁ今回は大丈夫だろ」で流さない
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「なんで今回はスルーしそうになってるのか?」を一回考える
これができるかどうかで、次の結果がかなり変わるはずだ。
7. おわりに 〜「情けない」で終わらせないために〜
正直、今回の件は今思い出しても腹立たしいし、情けない。
でも、
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推しのなりすましに気づけなかったこと
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儲かっているように見せられて思考停止したこと
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「疑い深いはずの自分」を過信してしまったこと
その全部の構造をここまで言語化できたこと自体は、
次に同じ罠にかからないための“ワクチン” だと思っている。
もし、これを読んでいる誰かが
「自分も同じようなところが刺さりそうだな…」と思ったなら、
この記事はそれなりに意味があったのかもしれない。
そして、
これを書いた自分自身が、
「次に似た匂いの案件が来たときに、ちゃんとブレーキを踏めるか」
そこが一番のリベンジになると思っている。