◎御祓次第(伊勢流)2
【享徳三年(1452)賢円本中臣祓所載】
一尊敬シテ御幣ヲ取テ、戴テ左ノ指ニハサミ、拍手。
一ヲンクレ々々ソワカト、箱ノフタヲアクル。
一ヲンタマヘ々々ソワカト、セン切サバキ。
一紙一枚ワタシ、ヲンビバクソワカ。
一米一粒ノ時モ、ヲンビバクソワカ。
一国内泰平、上尊敬シテ、下、拍手。
一御幣右ニ持テ、拍手、申初メ。
一申初調テ、拍手、御幣先ヘ置テ拍手。
ホロウンシヤクウンソワカ
*「ソワカ」は、密教で呪文の最後につける語であり、仏への感嘆、呼びかけの言葉です。
◎御祓次第(伊勢流)1
御祓サイシヨニ、センキリ、サンクヲマキ、ヲウタセラル。
(明応四年〔1495〕「荒木田氏経相伝本中臣祓」より)
★センキリ…銭切(紙一寸四方のもの)
★サンク…散供(白米と黒米[玄米]を混じたもの)