例祭(れいさい) | laphroaig-10さんのブログ

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◎例祭(れいさい)

毎年一度、神社やそこでまつられている神様に由緒があるきまった日に行うお祭りを、例祭といいます。例えば、明治神宮の例祭の日は十一月三日ですが、これは明治天皇の誕生日に由来するものです。同様に、橿原神宮(かしはらじんぐう)の例祭の日は二月十一日の建国記念の日におこなわれますが、これは橿原神宮にお祀りされている神武天皇の即位した日に由来するものです。特別な祭りであり盛大なため、古くは大祭(おおまつり)とも呼ばれました。現在、神社のお祭りは大祭(たいさい)、中祭(ちゅうさい)、小祭(しょうさい)に分けられていますが、例祭は大祭に分類され、その中でも最も重要なお祭りとなっています。戦前においては、指定を受けた神社それぞれに天皇の使者や、府・県・町・村から使者が派遣され、神様へ幣帛(へいはく)がささげられました。戦後は全国の神社を包括する団体である神社本庁がその趣旨を引継ぎ、使者を派遣し「本庁幣」(ほんちょうへい)が神様に捧げられています。

【参考文献】
「例祭」(宮地直一・佐伯有義監修『神道大辞典』平凡社、昭和十二年)
茂木貞純「例祭」(國學院大學日本文化研究所編『神道事典』弘文堂、平成六年)
櫻井治男「例祭」(福田アジオ、湯川洋司、中込睦子、新谷尚紀、神田より子、渡邊欣雄編『日本民俗大辞典』下、吉川弘文館、平成十二年)
茂木貞純「例祭」(薗田稔・橋本政宣編『神道史大辞典』吉川弘文館、平成十六年)
神社本庁編『神社祭祀関係規程附解説』平成二十二年改訂版(神社新報社、平成二十二年)