元日や神代のことも思はるゝ | laphroaig-10さんのブログ

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◎元日や神代のことも思はるゝ


 すべての罪や穢れが祓われ、すべてのものが改まり、われわれの命がよみがえる正月。この正月を迎え、伊勢の神宮の室町時代の禰宜荒木田守武は
  元日や神代のことも思はるゝ
という句を詠みました。
 一年の季節の周期の中で、ことあるごとに神々に祈りを捧げ、神々とともに生きてきたわれわれ日本人にとって、その願いを最も強くするのが正月ではないでしょうか。われわれの祖先である神々の時代すなわち天地の初めの時、新鮮な、純粋なそして生命力あふれる時は、さまざまな神事や行事によって毎年この正月に再現されます。守武のいう「神代」は、まさに正月に現前するといえましょう。