◎皇學館大学名張学舎神明宮遷座祭祝詞
奥津藻の名張の里を見晴るかす、此の春日丘の美し処に聳立つ皇學館大学名張学舎神明宮に斎奉り坐せ奉る、掛けまくも畏き天照皇大神・豊受大神の大前に斎主皇學館大学教授本澤雅史恐み恐みも白さく
神宮皇學館の教の道を栂の木の弥継々に受け継ぎ来たりて日本の国民の生活を助けあななひ顕世の福祉を弥進めに進めむと平成十年四月に社会福祉学部を此の丘に設しより以来、学舎の守神と斎ひ鎮め奉りてあれども、此度社会福祉学部を神風の伊勢の学舎に移す事とは成りぬれば、恐こけれども大神等を伊勢の学舎の神床に遷し鎮め奉らむとす。是を以て事の由告奉らくを平らけく安らけく諾ひ聞食して今日の神事障る事無く過つ事無く仕奉らしめ給へと恐み恐みも白す
是の神床に遷し鎮め奉る掛けまくも畏き天照皇大神・豊受大神の大前に斎主皇學館大学教授本澤雅史恐み恐みも白さく、
此度社会福祉学部を神風の伊勢の学舎に移す事とは成りぬれば、今日の吉日の吉辰に大神等の御霊を此の神床に斎ひ鎮め坐せ奉りぬ。是を以て斎まはり清まはりて御食御酒種種の味物を献奉り、学校法人皇學館理事長上佐古一洌・学長伴五十嗣郎を始めて教職員等参列み、太玉串捧奉りて拝み奉る状を平けく安けく聞食して、今ゆ往先大神等の広き厚き恩頼を弥遠永に蒙らしめ給ひ、是の学舎の内外に八十枉津日の枉事有らしめ給はず、有通ふ人等各も各も身健かに心穏ひに、教員等は教草恵の露の弥繁く勤み励み、学生等は教の随に明き浄き正き直き真心以て学の科々悉に修めしめ給ひて、此の学舎を堅磐に常磐に五十橿八桑枝の如く立栄えしめ給ふべく夜の守日の守に守り恵み幸へ給へと恐み恐みも白す(平成二十二年三月一日奏)