
はい。第7回目になりました。色々ありましたがとうとうアメリカに行く決断をした2年前の僕。ただまだ決断しただけなんです。実行しなければ前には進めません。その次にまずにしなきゃいけないこと。単身アメリカの地へ乗り込むための最低限度のスキル。
英語です。
僕は帰国子女でも何でもありません。埼玉生まれ東村山育ちの日本を愛する日本人です。笑 なんで。はい。英語は全くしゃべれませんでした。
高校卒業してからすぐにアメリカに来てこっちで勉強することもできたんですが。英語に自信がなくて日本人と日本語ばかりしゃべってしまう失敗談を聞いたり、まだ行きたい大学を定められてない状態で急いで進路選択をしたくないっていうのもあったりで、僕は1年間英語を勉強する専門学校に通うことを決めました。
この学校での日々は毎日がもう壮絶で。まず学校内では授業中も休み時間も日本語禁止。喋ってるのが見つかるとその日はもう授業に出れません。
さらに毎日エッセイ、プレゼンテーション、ディスカッション、リサーチペーパー、TOEFLの練習練習練習…。
朝から夕方まで新宿にあるキャンパスで授業をこなし、家に帰っても3時間はホームワークに費やす。間違いありません。それまでの人生で一番勉強した時期です。
僕はそれまでの人生18年間。勉強というものを真剣にやったことがありませんでした。もちろんテストでは点数を取れるよう頑張りました。ただそれって教科書丸暗記できたら解けるモノばかり。より多く暗記してきたやつが勝つゲーム。だからテスト翌日にはその全てをきれいさっぱり忘れてる。
これって勉強なんですかね。だってこれって歴史だろうが化学だろうが教科に関係なく得意なやつは得意で、不得意なやつは不得意じゃないですか。「暗記が得意なやつ=頭良いやつ」って公式が成り立っちゃうシステム。「暗記が得意なやつ」が良い成績取れて、良い大学行けて、良い会社入れちゃうシステム。
中学の勉強と高校の勉強の違いなんて覚えなきゃいけなくなった範囲がちょっと広くなっただけって思うのは自分だけでしょうか。別に中学生でも暗記が得意なやつに教科書渡せばセンター試験そこそこ行けるんじゃないかなとか思うのは自分だけでしょうか。
ああ。何か話それてますね。笑
だから僕は学校で先生の話をちゃんと聞いた記憶がありませんでした。もう開き直って爆睡してるか。聞いてるふりして全く別のこと考えてるとか。「学びたい」とか「知りたい」とか思ったことがなかったんです。だって今聞かなくてもテスト前に暗記すればいーじゃないっすか。
ただ不思議なことにこの専門学校での勉強では「もっと知りたい」って感覚が自然と湧き出てきて。今までバンド活動に向けて突っ走ってたエネルギーを全部こっちの勉強に費やすことができたんです。それが今までのテスト勉強のように無理矢理じゃなく。すごく自然に。
それは多分暗記だけで勝ち残れる世界じゃなくなったからかもしれません。ディスカッションでは自分の意見を言わなきゃいけないし、ペーパーテストのTOEFLさえ「範囲」というものがなく、エッセイは全て自分のオリジナル。
これまでただのメモリーゲームで全然面白くなく時間の無駄だと思っていた勉強に初めて「ヤル気」が出たんです。きっとその先に「音楽」という動機があったからなんでしょうか。でも段々と書けるように、聴けるように、話せるようになってく英語が楽しくなっていたのは確かでした。
もちろん今でも英語は日々勉強中です。語学ってのは今まで経験してきた「テストのための勉強」とは違い本当に「終わりのない勉強」です。きっといつまでも満足はできず自分のできなさに悔しい思いをし続けてくんでしょう。
でも。ネットワークとコネクションが全てのこの業界。コミュニケーションができない人間が生き残れるわけがありません。
その基盤となる英語のスキル。
アメリカで戦う日本人にとって永遠の課題ですね。