とうとう終わってしまったなあ
毎週日曜日夜9時がお楽しみの時間でした。
JIN -仁-
終わってすぐに,ちょっぴり感想をupしてましたが,時間をおいて気持ちが落ち着いたので,最終回の感想をかきます
仁は,頭痛や嘔吐,手のしびれなどの症状から,自分の頭の中に腫瘍ができて(自分では癌だといってますが・・・)いると自己診断して,それすらを仁友堂のみんなに医学知識として教えようとしてました
そう,自分のやるべきこと・・・・自分の知識をみんなに伝えていくことを使命と感じてます。
医学の種を蒔く・・・・
仁が仁友堂のみんなに行っているのは,そうしたことなのかとふと思いました。
仁の蒔いた種は,いつか将来,医学の進歩に貢献していくんだろうなあと。
ひどい症状に悩まされながらも,懸命に講義をして,笑顔を絶やさない姿がすてきです。実際,顔色は明らかに悪く演出されてますけど,大沢さんの笑顔を絶やさないところが,印象的です。
お給仕してくれる咲が,仁には一瞬・・・・野風に見えたけど,これは龍馬の想いが仁に入り込んでるからですかの
一見へらへらしているように見える仁を咲は心配し,「助かりたくないのですか!」とたしなめます。でも仁は,
「できないことを考えて嘆くより,できることをやって笑っていたい」と答えました。
・・・ 名言です
仁はわりとさらっと言いましたけどね
自分の置かれた状況をみつめ,さらに江戸の人々の笑顔が素晴らしいことに感銘を受けて,今できることを懸命にやって笑っていたい・・・脳腫瘍をかかえて,なかなかできることじゃないですよね
さて,江戸の街は・・・・
彰義隊が上野に立てこもって,薩摩と戦をしようとしてます。
それに,引き込まれる恭太郎!
恭太郎は,龍馬暗殺のきっかけを作ったと悩み,また旗本としての自分の進むべき道を悩んでます。
勝先生がフランス留学の話を持ってきてくれたけど,それすら受けようとしませんねえ。恭太郎の気持ちからすると当然か!?
そして,恭太郎は命を投げ出すかのように,彰義隊へ加わりました
それを知った咲は,佐分利くんとともに,止めに行きますが,なんと銃の流れ弾で左腕を負傷してしまいました
それを見た恭太郎は,妹・咲を抱えて,仁の開く医療所へ運びます。
医療所は,負傷した幕府の兵士たちで一杯ですが,仁友堂の面々はもちろん医学館,医学所の人たちも協力して治療活動をしてました
この時代の本道と呼ばれる医学館とそうではない蘭学系の医学所・仁友堂が,一致団結して医療行為を行うことは,仁がもたらしたものですね
咲の腕に入った銃弾を摘出しようとする仁ですが,頭痛と手のふるえ,脱力のためにできません。やむなく佐分利くんに頼みましたが,仁の脳腫瘍による障害がかなり進んでいるわけです。
そんな仁に聴こえる龍馬の声・・・・・口八丁手八丁,手が動かせないなら,口を動かして指示すればいい。
もう仁は,そこにいて指示したり指導するだけでもいい存在なんだから
そうした中,咲の容態が悪くなりました
本人は治ってきていると思っていたけど,ガーゼの色を見たら・・・・緑色
腕の銃創に緑膿菌が感染していたんです。これは咲の身体がかなり免疫力が落ちてきていることだし,ペニシリンでは効果がありません。
緑膿菌には・・・ホスミシン!!(もちろん,江戸時代にはない)
菌が体内に入り込んで・・・・敗血症・・・・かなり危ない状態。
仁はひたすら咲を看護します
結局,この病床でのことが,仁と咲の最後の会話になりましたね
熱にうなされながら,咲は仁がいなくなる夢をみたけど,目をあけると仁がいて・・・
仁は,咲の寝顔をみて・・・・彰義隊に参加した幕府の侍たちの心情をこう表現しました。
「もし,かけがえのないものが,なくなってしまうのなら,一緒になくなるのが一番幸せだって・・・そんな風に思ったのかなって」
そうかもしれませんね
仁にとって・・・かけがえのない咲が危険な状態にあることに対しての気持ちでもあるのでしょうね。
そして,仁は咲を抱きしめたね! 初めてかしらん
(咲の手がそろりと仁の背中にのびる・・・なんか奥ゆかしいです)
仁は,思い出すのでした
あのタイムスリップしたときのこと・・・・手術した患者を探し回って・・・拾ってポッケに入れた小瓶は,ホスミシンだったと
もしかしたら,ホスミシンが仁とともに,この時代へ運ばれているかもしれない!?
仁は咲の手を離し,ホスミシンを探しに行くけど・・・・・これが永遠の別れになるなんて,二人が知らないのが,後から思い出したら,悲しい
でも,誰でもそうなんだろうと思う。
朝元気に挨拶してた人が突然に事故とかに遭って・・・・なんてことが起こりえるわけだから
だから,出会いを大切にしないとね。 一期一会
仁は,仁友堂のみんな,恭太郎や咲の母・栄と小瓶を探し回ります
そして,仁に響く龍馬の声に導かれて・・・・
仁は仁で,あの胎児性脳腫瘍を摘出した患者が,錦糸町公園で発見されたことを思い出す
タイムスリップの入り口と出口は違うのか
うすうす,あの患者は自分だったと感じておりますがね。
薩摩の兵士に斬られながらも,仁は崖へダイブ
もうこっからは,JIN part 1の第1話に戻るわけですね。現代へ・・・・
錦糸町で発見された仁(江戸からの)は,救急搬送されて,現代の仁から手術されます。
そのときの夢の中で・・・・今度は,
仁と龍馬の別れでした
波打ち際で談笑していた二人だけど,龍馬は立ち上がり,海へ入っていきます。
「わしらはおるぜよ。見えんでも,聞こえんでも,いつの日も先生とともに!」
内野さん,やっぱり龍馬ぴったりだったねえ
仁から胎児性脳腫瘍が摘出された瞬間でした
手術後,包帯ぐるぐるの状態で目を覚ました仁は,ホスミシンを手に入れ,あのときと同じ状況とするために,ホルマリン固定された胎児性腫瘍をかかえ,階段を上がる・・・・
それを見つけた仁ともみ合いになって・・・・
現代の仁が,階段から転げ落ちて・・・タイムスリップ
結局,手術を受けた仁は,現代に残されてしまったのでした
この辺からもう,原作漫画とは異なってます 実は,原作の結末がなんとなく辻褄が合わないなあって気がしていたんですが,ドラマは別の結末を見せてくれました
(漫画原作の結末はこちら・・・ )
パラレル・ワールドって考え方でね!
残されてしまった!?仁は,目を覚ますと,何か自分が知っていた現代とは様子がおかしいことに気づきます。
自分が誰かに襲われて負傷して,運び込まれて,同僚に手術をしてもらったことになってます
腫瘍も胎児の形ではなく,普通の良性腫瘍・・・・
そして,入院しているはずの恋人・友永未来はおらず・・・
それに仁が働いている病院(入院している病院)は,東都大学附属病院
原作では・・・・仁友堂病院だったのに
幕末へ行って戻ってきた現代には,仁友堂病院はできなかったんだあとちょっぴり落胆
自分がタイムスリップしたことの解釈として・・・・パラレル・ワールド(平行宇宙)を持ってきたんです
自分が生きている世界とは別に,ほんの少しずつ異って並行して存在する世界が無数にあるという説。
あの白板で説明してくれたね。
原作よりかは,説得力あるかなあ・・・。
タイム・パラドックスを解釈するためのパラレルワールド説で,仁や咲たちの時の流れは,結局は「閉じられた環」ではなくて,スパイラル状に無限に回っていくんですねえ
仁は,調べ始めました
咲は・・・・仁友堂は・・・どうなったのか
図書館で医学の歴史書を読んでいたら・・・・あったああああ
仁友堂が歴史の残ってたし,仁友堂の面々もそれぞれ名を残してたね
それ見つけたとき,なんか嬉しくなったなあ
佐分利くんは,外科の第一人者。福田さんは,東洋内科の創始者。山田さん,八木さんは抗生物質の開発に尽力してて,植松さんは医療装具の開発に・・・・。
でも,咲の名前がない
納得いかない仁は,咲の実家・橘家のあった場所へ向かうwwww
そしたら,あったねえ
橘医院・・・・(医院が難しい漢字だもん)
門構えも昔の姿を残してる。
そこへ近づく人は・・・・・・はい! 中谷美紀さん
流れからしたら,綾瀬はるかちゃんかと思うけど。。。
橘医院の娘でした。医者を目指したけど,今は医学史を調べている。
そして,仁友堂のこと,咲のことが明らかになりました
咲は,兄・恭太郎が見つけたホスミシンで奇跡的に助かって,産科を中心としたこの橘医院を開いたと。
兄・恭太郎は,日本の「保険」が創始されることに尽力してました。
船中九策として,龍馬が残してたことが,実を結んだんですね。
でも,南方仁の記憶や痕跡すら無くなってた。咲や仁友堂の面々から忘れられたことは,悲しかったなあ
歴史の修正力ですかの
でも,咲はあの危ない状態から助かってから,結婚もせず,なんと・・・・
野風の子供,安寿を養女として引き取り,育ててたのでした
安寿は成長して,子供を生んで・・・・それで,現代の橘未来(中谷美紀)が登場したんですねえ
咲と野風の仁への想い(現代の仁が,恋人・未来と出会うこと)が,結実した瞬間でした
仁もそれを理解して涙を浮かべました
この世界の幕末からは,仁の存在は消されてしまったけど・・・・
咲は,ちゃんと歴史の修正力に抗ってくれてた
手紙として・・・自分の中から,先生という思い出が消される前に。
先生に告白されたとき,この世で一番美しい夕日をいただいたこと・・・・
恋をしておりましたこと・・・
○○先生
橘咲は先生のことをお慕い申しておりました
もう,こんときウルウルでした 一番の場面ですね
咲の仁への想いは,初めて仁へ伝えられたわけで,この言葉が伝えられるための壮大なラブ・ストーリーだったのかも!?って思ってしまいました
そんで,仁の・・・
私もですよ。咲さん
涙でした・・・・。。。
もうここで終わってもよかったと思ったんですが
でも,part 1から尾を引いているような未来(中谷さん)のことが残ってますもんね
仁が未来の脳腫瘍手術をしてから,植物状態になって,なんとなくな敗北感・不幸感があったから
やっぱり最後にもってきた
橘未来が,仁の病院へ救急搬送されて,脳腫瘍が見つかる。
それを,仁は,自信をもった表情で,自分が手術すると宣言。(part 1では自信がなくて,おろおろでしたもんね)
幕末へ行って,仁自身が学んだこと・・・・
当たり前のこの世界は,誰もが戦い,もがき苦しみ,命を賭し,勝ち取ってきた無数の奇跡で編み上げられていることを俺は忘れないだろう!
そして,更なる光を与えよう。今度は俺が未来のために・・・・この手で!!
そして,未来の手術シーンで,終わりでした。 (脳手術だけど,中谷さんを丸坊主にはでけなんだなあ)
きっと,手術はうまくいくんだなあという感じを残してね
終わっちゃったなあ
ここまで,読んでくださってありがとうございました m(u_u)m
JIN -仁-は,ほんとにいいドラマでしたね 脚本も演出もバッチリでした
それに好きな要素がたくさん入ってたから・・・・タイムトラベルもの,幕末もの,ラブストーリー,医学ものなど等
仁の感想はこれで終了です。