~ 2015年4月12日 in 金沢  ~

長町武家屋敷跡を散策して、今回唯一見学ができたのが
「武家屋敷跡野村家」
長町武家屋敷跡の見所の一つです。

 

 


武家屋敷跡野村家
1583年(天正11年)、藩祖・前田利家の金沢城入りに直臣として従った
野村伝兵衛信貞家(のむらでんべえのぶさだ))のお屋敷。

11代にわたって御馬廻組組頭や各奉行職を歴任し、
1871年(明治4年)の廃藩まで、続いた由緒あるお家柄のようです。


当時は、1,000坪以上の敷地があったそうですが、
「武家制度」の解体により、古木、曲水など庭園の一部を残して館は取り壊されました。
その際に敷地も分割されてしまったのですが、
昭和初期に藩政時代北前船(きたまえぶね)」の船主で
加賀の
支藩大聖寺藩下橋立村の豪商・久保彦兵衛の邸宅の一部が移築され、
現在に至っているそうです。

移築されたのは藩主を招いた「上段の間」と「謁見の間」だそうです。
まぁ要するに、野村家の跡地に、
久保彦兵衛さんの豪邸の一部を移築したってことです。

 

 

 



いただいたパンフレット。

 

 

 

 


中に入ってまず目に入るのが甲冑(かっちゅう)。
この甲冑は、末森城合戦で、実際に野村伝兵衛信貞が着用したものだって~

 



奥ノ間
床の間にかけてある掛け軸は、第15代当主、前田利嗣の筆のもの。

 

 

 


 

控えの間
 

 


謁見の間
このお部屋と続く上段ノ間が久保彦兵衛の豪邸から移築されたお部屋。

 

 


白い牡丹の襖絵は加賀藩の支藩、大聖寺藩の藩士であった山口梅園の手になよるもの。
山口梅園さんは
心流剣術の名手であったといわれ、
江戸時代後期の文人画家・浦上春琴に絵画を学んだという人物だそうです。
武士なのに、こんな絵が書ける人って…
どんな人だったんだろう。ちょっと興味があるな~。

 


 

上段の間
藩主を招いた際に使用されたお部屋なので、
総檜づくりの格天井、紫檀、黒壇材を使った緻密な細工など、
費用と技術をかけて築かれたもの。
…って説明がありましたが…

私の目には、そんな風に見えなかったな~。
名古屋人だからでしょうかね~(笑)
すぐに、費用をかけた=お金がかかってるってことになっちゃって…
お金がかかってるってことは…
豪華絢爛、金ピカって発想になっちゃってるんだよね~(笑)
あー情緒が貧しいのかも~





こちらの掛け軸は
右は第13代藩主斉泰(なりやす)公、左は第14代藩主慶寧(よしやす)公の書いたもの。

 

 

 



お庭の方向から見ると、加賀藩御用絵師で、
狩野派(かのうは)の最高峰である方眼位
佐々木泉景(ささき せんけい)の襖に書かれた山水画が見られます。




地袋の遊亀の図は、代表的な作品で高い評価をされているそうです。



この「野村家」のお庭。
米国の庭園専門誌「ジャーナル・オブ・ガーデニング」の
「日本国内の優れた日本庭園」のランキングを行う「
しおさいプロジェクト」で
2003年に実施した日本庭園ランキングにて堂々3位に選ばれた日本庭園。

ちなみに2014年度は18位。

2009年3月に発刊された、日本国内
の観光地を格付けしたガイドブック
「ミシュラン・グリー
ンガイド・ジャポン」では二つ星を獲得したんだって~。

なるほどね~。
だから外国人観光客が多かったんだ~。


濡れ縁から眺める庭園
 

 

 

 

 

 

 


聲桶(こうけい)

なんの箱だろうと…
説明書きを見ると…
鶯(うぐいす)の鳥籠を、この桐箱に入れて、鳴き声を響鳴させ風情を楽しみます。
…と書かれていました。
微かな疑問。

響鳴って…共鳴の間違い
漢字の意味は凄くわかるけど…

鳥籠を桐箱に入れたら、鶯さん、息できるのか~。
鶯にとっては迷惑な話(笑)

 

 


 



中庭

 


奥に進んで、石の階段を登っていくと「不莫庵(ふばくあん)」という茶室があります。

 


 

 

この石の階段が少々難あり。
素足のままで上がって行くんですが…
年季の入った石だからと思うんけど…
ツルツルで滑るのよ~。
この歳になると平行感覚も悪くなってるから…危ない。
特に、降りる時は要注意。
仁美ちゃんと2人で、気を付けてね~ってお互い声をかけながら上り下り。(笑)

 

 


頭をぶつけないように、この入口から入ります。
 




ここでお抹茶がいただけます。
入場料とは別に、300円/人 必要です。

 

 

 

 

 



最後は野村家の展示資料館「鬼川文庫」です。
刀剣や古銭、小判などが展示してあります。

 

 

 

 

 

 



私古い建物の欄間や釘隠しを見るのも好きなのよね~。
なんか~面白くない

 

 

 

 

 

 

 



入場料550円で、結構楽しめました~。
写真も撮れるしね~。
それにしても
外国人観光客がたくさんいて…
桜のシースンだったからかな~。

人が多すぎて、なかなか思うような写真が取れなかったことは
ちょっと残念でしたが…


野村家の入館時間の最終は5時まで。
私たちが中に入ったのは5時5分前。入場料
本当にギリギリセーフ。

 

 

野村家の門
帰るときには、5時を過ぎていたので、閉まってました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 



武家屋敷跡 野村家
石川県金沢市長町1丁目3番32号
TEL  076-221-3553
営業時間 
8:30~17:30(4月~9月)
     8:30~16:30(10月~3月)

      入館は閉館の30分前まで
H.P   http://www.nomurake.com/