2010-2011 パリ・ブリュッセルへの旅 2 | ラヴィデミコ

2010-2011 パリ・ブリュッセルへの旅 2


予定時刻よりも少し早めに到着した、

パリ・シャルル・ド・ゴール空港




今日の彼との待ち合わせは


18:30 chez lui 家



まだ2時間以上ある・・・





かたつむり




彼の家まで問題なく着いたとしてかかるのは約1時間。

空いた1時間でどこかに行こうかとも考えたのですが、

小さめとはいえスーツケースをひきずり、

日も暮れかけた大晦日のパリの街をうろつく気にもなれず・・・



出口を出たあたりにある

簡易的なカフェスタンドのようなところで少し時間をつぶすことにコーヒー



「アン キャフェ クレーム シルヴプレ」



こーゆうとこの店員さんはたいてい無愛想なことが多いと勝手に思っている私ですが

このときのおにいさんは控えめながら笑顔もあって

それだけでちょっとうれしくなったりしつつ 笑


舌をやけどしそうなくらいあついカフェクレームを飲みつつ

かなり居心地のよくない背もたれなしの椅子にどうにか腰かけ

森見登美彦『夜は短し歩けよ乙女』をパリの空港で読む日本人本



若干

「パリまで来て何やってんだろーあたし」

と思わなくはなかったですが


今日はこの後また移動地下鉄が待っているので

体力温存を選択しました。





かたつむりかたつむり





さて、

まもなく17時。



RERが遅れる可能性もあるし、

そろそろ行くかーDASH!



カフェスタンドにも人がいなくなり

ついにあたし一人になってしまっていました。



立ち上がり、紙コップを捨てようとゴミ箱に向かうと

ちょうどそこを通りかかったさっきのカフェのお兄さん。



ひょい



ゴミ箱のふたを開けてくれるではありませんか!!




あくまでひかえめに、さりげなく。


なんだか感動しちゃいました  笑




日本だったら、満面の笑みで、

「お預かりいたします!ありがとうございました!!」

とサービス精神満点で対応してくれるのだろうけれど。


なんだかこんなさりげない、マニュアルにはない自然な気遣いが

妙にうれしく感じてしまうフランスマジック。


あれですね、

普段ぶっきらぼうな彼が、ふとしたときに見せるさりげない優しさにぐっとくるという、あれ。





にひひ





そんなこんなでCDGVAL(空港内を移動するシャトルトレインみたいなもの)に乗り、

ターミナル3のRER乗り場に到着。

さすがにこのあたりの移動には慣れてきたなあ~




が、あれ・・・・?



切符の自動販売機にはことごとく白い貼り紙。

有人のチケット売り場もがらん。



「えっ汗

おおみそかだからって、そんなことある!?



と、一瞬ひやりドクロ


とにかく貼り紙を見に行こうとすると、



「ニホンジンデスカ~?」



と、背後からあやしい声が。



ガーン



変な人に違いない!と無視しようとしたところ



「パリまで?

今日は大晦日だから全部タダネ~」



と、妙に日本語ペラペラのしごくまっとうなお兄さんが

優しくも教えてくれました 笑



そうだった、事前に調べて知っていたはずなのに

すっかり忘れてました。

大晦日の夜~元旦にかけてはメトロやRERがタダになるんでした。



らっきー 音譜



改札を抜け、始発なので余裕で座れるRERで、一路パリへ。



タダの影響か、大晦日の夜だからか、

パリに向かうにつれどんどん満員になる車内。

治安が悪いとされるRERですが、運よくあぶない目にはまだあったことのないあたし。

なのであんまりこわいとも思わないんですよね~

それがいけないのかもしれないので、気だけは抜かないようにしてますが。


今回は、目の前に座った中国人のおじさんが

降り際に「シノワ?(中国人?)」と聞いてきて

(乗ってるときからなんか目配せされてるような気はしてた 笑)

「お茶でもしない?」とお誘いいただきましたが

お断りしました・・・




かお




北駅に着く直前で少し徐行運転したとはいえ、

ほぼ順調に到着、そのままメトロで彼の家の最寄駅へ。

が、まだ17時45分・・・






かたつむりかたつむりかたつむり







18時に仕事を切り上げて帰ってくる予定の彼。

家の前で待ってるのと、このまま駅のホームで待ってるのと、

どっちがよかろうて・・・



とりあえずは、ホームの椅子でしばし待つことに。



そしてころあいをみて、彼の家へ向かいました。

夜の18区、やっぱりのんびりうろうろしてる雰囲気ではありません。

アパルトマンに着いて、夏に来た時に聞いていたコード番号で中に入り、

鍵がないと入れない第二の扉の前で待つことにしました。


もう15分をすぎていたので、彼の携帯に電話してみるも、うまくつながらず。


犬の散歩に出るおにいさんや、携帯で話しながら出かけるお姉さんとあいさつしながら

「あやしまれてないといいけど・・・」と待ちます。





と、犬の散歩から戻ってきたお兄さんが

「入るかい??」と聞いてくれました。


「いえ、人をまってるので・・・」

「中で待ってたほうがいいでしょ」

(犬、あたしの足にまとわりつく)


と、ドアを開けてくれました。



やさしい・・・ しょぼん



一人で異国の地をうろつくと、

いろんな人のちょっとしたやさしさにいろいろと助けられることが多く、

これは一人ならではの特権だな~と思います。



そして彼の部屋の前でしゃがんで待つこと少し、

ついに彼が帰ってきました!!



「あっemiko、はいれたの??

時間がないよ、ヴィットヴィット(はやくはやく)!!」




「えーと、お兄さんがいれてくれてね・・・あせる(かなりあやふやな文法のフランス語のため、伝わらず)」



今夜はこのまますぐ出発して

ベルギー、ブリュッセルへ向かう予定。



タリスの発車時刻まで一時間もないため、落ち着く間もなくすぐ準備。

あらかじめ、一泊用の準備を別にしておいたとはいえ、

えーと、何をもってけばいんだっけ??

あれもこれも・・・

大荷物になっちゃったよ~ショック!



ほぼ荷物のない彼に急かされながら準備をしたため、

せっかく日本から持ってきたガイドブックを忘れたことに気付いたのは

タリスに乗り込んでから・・・叫び


ま、旅なんてそんなもんですかね。




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夜の北駅前。

ホテル・メルキュール・テルミニュス・ノールもきれいにライトアップされています。



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わりと人の多かった31日のGare du Nord。

みんな大晦日に出かけるんですね~

予想していたよりは寒くなかったパリですが、

やっぱり何もせず立っていると寒い。



発車時刻はせまるも、

発車番線は一向に表示されず・・・

そんなところは相変わらずなパリ。


ラヴィデミコ


初めてのベルギーへ、初めての真っ赤なタリスに乗って向かいます。


どうやら彼もタリスは初めてらしい。


ゆっぴー!

(わーい、みたいな意味。)


と、はしゃいでました。














なんだかやたら長くなってしまったので


3へつづきます・・・