2010年 フランスへの旅 3
三日目も、ゆっくりめに起床。
今日は、彼が仕事に出かけたあとに
ひとりでゆっくり準備して
(いつも準備に時間がかかりすぎるといわれるので)
ゆっくり出発しようと思っていました。
お化粧も終わったし
洋服も着替えたし
日焼け止めもぬったし
さ~でかけよ~
と、思ったら・・・・
カ、
カギのあけかたがわからない・・・
去年、友人のアパルトマンを借りた経験があるので、
フランスのカギは日本のものとはちょっと違うとわかってはいても
まあ、わかるだろうとたいして確認もせずにあずかったカギ・・・
でも、どこをどうやっても、
いくらひっぱってみても、
あ か な い ・・・・
でかけようとしていたので
窓もしめきった室内で
いや~な汗をかきながら
ドアの前で格闘すること30分以上・・・
「しかたがない・・・
彼にでんわするしかない・・・」
仕事中なのはわかっていましたが
これで一日終わってしまったらそれこそ後でなんか言われそうだし
第一そんなのもったいなすぎるので
勇気を出してでんわしてみました。
(つくづく、トラブル時にはケータイもってるとべんり!!)
「アロー?
あの・・・
へやからでられないんですけど・・・
カギあけられないんですけど・・・」
「へやからでられない!??
いいかい emiko、
かんたんだよ!!
カギを入れるだろう?
で、左にまわす。
それで開くはずだよ!!」
ええ、さっきからやってます・・・・
それでもあかないんです・・・・
しかも、やはり語学力が追いついていないため
彼の言うことすべてを理解できず、
同じことを何度言われても開けられない自分にあせり
「もうちょっと自分でやってみる・・・
それでもあけられなかったらまたでんわする・・・」
と、いったん電話をきることに。
別に、開けられそうな気がしたわけではないんですけどね。
かといって、今の電話で解決するとも思えなかったわけで。
あ~言葉ができない自分がくやしい・・・
時刻は、12時半すぎてたかな?
カギと格闘することにも疲れ
気づけばおなかがすきはじめる時間帯・・・
なにか食べるものなかったかな~
あっ
行きの飛行機の記念品として、
ミュンヘンの空港でもらったパン・デピス。
かわいいからおみやげとして日本に持って帰ろうかとも思ってたけど
今食べずしていつ食べる・・・!!
と、食べる前に記念撮影だけして 笑
パン・デピスをもぐもぐ。
その後も、彼の部屋を写真にとったりして
ちょっと気分転換。
(現実逃避ともいう)
さて、もっかいトライしてみるか・・・
が、やはり状況は変わるわけもなく。
自力脱出はむずかしいとようやくあきらめました・・・
(おそい?)
申し訳ないのと情けないのとでしずんだ気持ちで彼に電話。
「アロー?
やっぱりあかない・・・
いまどこ?」
「今地下鉄。
もうすぐ着くから!」
彼は、あたしが自力で出れないのを見越して、
昼休みを利用して帰ってきてくれている途中でした。
(その日は朝雨が降っていたので、メトロで通勤していました)
戻ってきた彼にカギの開け方を教わって、
「なーんだそんなこと!」
ってくらい簡単なことがわからなかった自分に再度へこみ、
「でぞれ・・・めるしー(ごめんね・・・ありがとう)」
「ドゥ リアン!(どういたしまして!)」
と言ってくれる彼に頭があがらない思いで
無事に脱出することができたのでした・・・・
さて。
せっかく出てこれたのだし
これからの時間を有効活用しなくては・・・!
そして訪れたのがこちら。
ジャックマール・アンドレ美術館 Musee Jacquemart-Andre
シャンゼリゼにほど近い場所に位置するこちら。
銀行家ジャックマールとその妻であり画家のアンドレ夫妻の邸宅が
そのまま美術館となっています。
入館料は11ユーロとすこしお高め・・・
ですが、無料でオーディオガイドが借りれたりもします。
(日本語もあり)
夫妻が収集した数々の美術品の素晴らしさはもちろん
(なんとルーブル美術館よりもお金をかけていたというからびっくり)
豪奢な調度品に囲まれて日々の暮らしを営んでいた人たちの生活を
想像すると、まさに映画の世界に入り込んだようで驚くばかり。
特に、開放感あふれる吹き抜けのサンルームは必見
想像力をたくましくすれば、当時の華やかな暮らしぶりを体感できます。
夫婦のダイニングルームを利用したカフェも人気の
こちらの美術館。
おなかもすいていたので、入ってみることにしました。
注文したのは、紅茶とケーキのセット(9ユーロ)。
ケーキはショーケースに並んでいるものから選べます。
「どれがおすすめですか?」
ときいてみたところ、
「ピスタチオマカロンのケーキです」
と、まだ1カットもうれてなさそうなホールのケーキを指差され・・・
「じゃ、チョコレートので・・・」
と、濃厚なチョコレートクリームとプラリネクリームが層になったケーキをチョイスしました。
(いや、店員さんの気持ちはわかるのですがね・・・)
JA とロゴの入ったテーブルウェアに
この美術館のカフェにかける意気込みが感じられます 笑
店員さんの対応は可もなく不可もなくなかんじでしたが
観光客慣れはしていたので
おひとりさま旅行者でも利用しやすいカフェだと思います。
(カフェのみの利用も可)
さて、美術館を出て、しばし付近をおさんぽ。
凱旋門方面に少し歩くと、すぐにフォブール・サントノレ通りに出ます。
サル・プレイエル
(歴史ある管弦楽専用の音楽ホール)
ラ・メゾン・デュ・ショコラ
(こちらが一号店です)
華やかなシャンゼリゼ通りに比べると落ち着いた静かな印象ですが
メゾンデュショコラの真向かいにはマリアージュ・フレールがあったりと、
上質なものを好むブルジョワなパリっ子に昔から愛される老舗が並ぶ通りといった
貫禄のようなものがありました。
この時点で17時くらいだったかな?
まだ夜までには時間があるし・・・
と、メトロにのり向かったのは
今回行きたいと思っていたお店がいくつかある
サン・ジェルマン・デプレ St-Germain des Pres 界隈。
かわいいテーブルウェアのそろう サーブル Sabre でカトラリーを買い
かわいい絵葉書のそろう カルト・ダール Carte d'Art の専門店で絵葉書を買い
このころには朝のできごと(とじこめられ事件)もすっかり忘れ
満足して家路につきました
今日は、パリから少し離れた彼の実家へ行く予定。
たった二泊とはいえ、やっぱりもってくものもわりとあるので
彼が帰ってくる前に準備をととのえておこうと早めに帰宅。
(カギを開けられるか少し心配でしたが、無事クリア!)
シャワーもあびて、準備万端
帰ってきた彼と北駅へ向かい、電車に乗り込みました。
やっと日が暮れ始めた22時少し前に発車、
目的地までは約1時間。
車内はわりと人がいて、若い子がきゃっきゃしてました。
(そーいうのを見ると、自分の年をかんじる 笑)
地元駅に着くと、妹さんが車で迎えに来てくれていました。
メルシー
(今回、ご両親はバカンスに出かけていて不在でした)
車窓からの景色。
平坦な地平線に、田舎にきたことを実感しました。
パリとはまた違うフランスの田舎の空気は
ひんやり肌寒かったです。
そして一年ぶりのおうちに到着。
前回はランチをしに寄っただけだったので
なんとなくしか見ていなかったのですが
あらためて見るおうちの中はやっぱりステキ
どうしてこう、雑然としていてもまとまっていたり
生活スペースなのに雑貨屋さんのようなディスプレイが
さりげなーく当たり前のようにされていたりするんでしょうね・・・
日本人のセンスももちろん素晴らしいですが
外国の、こういう日常生活に密着したさりげないインテリアセンスには
一向に慣れずいちいち感動してしまいます
23時を過ぎていましたが
晩ごはんもまだだったわたしたち。
彼が簡単にトマトパスタを作ってくれました。
デザートのさくらんぼ
日本じゃ高くてあまり食べる機会がないのでうれしい
食べてすぐ後だったのですが
もう遅い時間なのでこの日は就寝。
明日は朝からブロカント(小規模蚤の市みたいなもの、日本で言うフリマ?ガレージセール?)
に行くので早起き予定・・・
3日目終了
4につづく