2010年 フランスへの旅 2
2日目。
すこしゆっくりめに起床。
今日は、パリ在住の友人と20区でランチ予定
なのですが
その前にどこか行くほどの時間もなく、
ランチ場所の最寄り駅 ピレネー Pyrenees あたりをぷらぷら。
それにしても、あつい
去年(6月末)も暑さにやられて毎日へたってましたが
今年も暑い・・・
30℃ごえの日が続きました。
雨よりはいいのかもしれないですが・・・
歩いていると、公園はっけん。
ビュット・ショーモン公園 Parc des Buttes Chaumont
スプリンクラーがしゅぱしゅぱまわる中、
裸で日焼けにいそしむ人
ジョギングをする人
ベンチでぼんやりする人・・・
公園が公園らしく機能している国、フランス。
平日の午前中のためか人も多くなく、
静かでのんびりした空気でした。
空が青いです
ガイドブックによるとかなり広い公園のようで、
見て回るほどの時間と体力がないため(まだ二日目だけど)
少しだけ歩いてトイカメラ撮影(ここでデビュー!)をし
約束のランチ場所へ向かうことにしました。
途中、エディット・ピアフの生家などを横目にみつつ・・・
たどり着いたのがこちらのビストロ。
ル・バラタン LE BARATIN
3 rue Jouye-Rouve 20e
安くておいしいお店を探すのがむずかしい今のパリで
大学時代の恩師がなかなかいいよ、とおすすめしてくれた場所。
開店直後で誰もいませんでしたが
予約していることを告げ(友人がしてくれていました)
まずはきりりと冷えたフルーティーな白ワインを一杯・・・
うーん、これぞバカンス
と、やっと実感しはじめたところ
カラフルなノースリーブワンピに大きなサングラスという
完全にパリジェンヌスタイルの友人登場。
ランチの、16ユーロくらいだったかな?コースを注文しました。
前菜、 テット・ドゥ・フロマージュ tete de fromage 。
フロマージュというからチーズを使っているのかと思いきや
豚の頭のお肉をテリーヌのように固めた料理のことをこのように言うそうです。
味付けはうすめで、やさしいお味。
バゲットが少し塩がきいていたので、一緒に食べるとちょうどいいかんじ。
メイン、 これがなんだったかわすれた・・・
牛肉を煮込んだものだったことは確かです 笑
こちらは濃い目の味付け、お肉がとろとろでがっつり大満足のボリューム。
デセール、 クレーム キャラメル creme caramel 。
少し固めの、昔ながらのプリン。
つやつやのカラメルソースが見るからにおいしそう
シンプルながらも、はずれのないおいしさでした。
金曜のお昼、店内はわりとにぎわっていました。
こりすぎていない内装がかえって感じよく、
カジュアルで居心地のいい雰囲気。
(テラス席はないです)
予約段階では13時半までと言われていたのですが
当日は満席になってなかったので何も言われず。
が、このあと場所を変えるつもりだったので
カフェは頼まず、店をでました。
あつい・・・
少し歩くだけでのどのかわく暑さ。
ビストロの近くのてきとうなカフェのテラスに落ち着き
あたしはぺリエ、友人は白ビールを注文。
あっ 柄がちがーう!!
ぺリエの瓶が好きでカフェではよく頼みますが
そーいや家に一本もないなあ~ (余談)
いくら暑くても、日陰に入れば
エアコンなしでも座っていられる気候。
日本じゃエアコンのないカフェなんてお客がはいらなそう・・・
(それにしてもここ数日の暑さは異常ですね!! 余談2)
こちらのカフェでもまったりとおしゃべりを続け、
15時くらいに解散。
友人も用事があったし、
あたしもこのあと行かなくてはならない場所があったのです。
それがこちら、 プチ・パレ Petit Palais 。
1900年のパリ万博会場として建てられたこちらは
なんと常設展が無料!
ただ、今回訪れた目的は常設展ではなく
話題となっている企画展を観るためでした。
イヴ・サンローラン 回顧展 Yves Saint Laurent Retrospective
3月に始まって以来、大盛況のエクスポジション。
予約しても1時間待ち、そのまま並んだら2時間待ちという前情報をネットや友人から入手し、
日本からネット予約した上で並ぶ気まんまんだったのですが・・・
バカンスに入りはじめたパリだからか、
平日の16時という時間帯がよかったのか、
まったく並ばず入ることができました わーい
特に普段からモードに興味がある、というわけではないのですが、
ファッションデザイナーでありながら偉大な「芸術家」としても認められてきたサンローランの、
類稀な40年の軌跡をかつてない規模で辿ることができるとなれば
興味がわかないわけがありません。
シャネルは女性に自由を与え、
サンローランは力を与えた。
この言葉の意味がよーくわかる展示内容。
サンローランのおかげで、今の女性の、男性とは比べ物にならない
自由なファッションスタイルがあるのだということを実感。
カトリーヌ・ドヌーヴ主演の『昼顔』でのサンローランの衣装の展示や
(この映画、パリの街をサンローランの服をまとい歩くドヌーヴがたまらなくきれい!)
ジャンルー・シーフによるサンローランのヌード写真の公開、
さまざまな芸術家にオマージュをささげた一連のコレクション、
壁一面、上から下までスモーキングを着たマネキンで埋め尽くす展示方法、
どれもが一見の価値ありだと思います。
2008年にこの世を去ったサンローラン。
テレビのニュースなどでリアルタイムに見て来た彼は、
どうもあたしの中で「黒ぶちメガネのおじいちゃんデザイナー」な
イメージだったのですが。
イケメンだったのね・・・
というのが一番の感想だったりして 笑
プチパレには、こんなステキな回廊のある中庭もあります。
カフェもあって、なかなかのんびりできるスペースらしいのですが、
この日はもう閉館時間間近で人もまばら。
しまいには追い出されました 笑
機会があれば今度は常設展に行ってみたいです。
さて、プチパレにいる間に一雨降ったパリ
曇り空の下の、 アレクサンドル3世橋 Pont Alexandre Ⅲ。
有名な橋ですが、訪れた記憶がなく来てみたかった場所。
中山美穂がCMやってますよね。
きっと多くの人が思い描く おパリ そのものな場所なのかもしれません。
この橋を左岸へと渡り、少しおさんぽ。
カヌレの有名なお店があったりするにぎやかなサン・ドミニク通りを歩いたのですが
このとき暑いのとおなかもすいてないのとでどうしても買う気になれず見送り。
代わりに、のどがかわいたのでスーパーに入りお水補給。
(ついでに冷蔵ショーケースの前にたってすずむ)
そして見えてきたのが・・・
ごぞんじ、 エッフェル塔 La Tour Eiffel 。
手前の透明の壁は、ケ・ブランリー美術館前。
アジアやアフリカ美術を展示したこちらも、そのうち
行ってみたい美術館の一つです。
あいにくの空模様でしたが
エッフェル塔下にはた~くさんの観光客と
ワールドカップサッカー観戦者。
(塔の下に大スクリーンが用意されていました)
観光客目当てのエッフェル塔キーホールダー売りやミサンガ売りを横目に、
(ぼーっとしていると、ミサンガを勝手に巻きつけられたりするらしいので要注意です!)
歩きつかれたのでしばしベンチで休憩。
あしがいたい・・・
汗でべたべたする・・・・
そんなすこしばて気味のあたしの脳裏によぎったのは、
今日の彼との待ち合わせ。
シャンゼリゼのセフォラ前に20時半。
「セフォラだったら、エアコンがきいてるに違いない」
(セフォラというのは、大手化粧品チェーン店です)
メトロを乗りついでたどり着いたセフォラは、やっぱり涼しかった わーい
エアコンのがんがんきいているお店は、パリではほんとに貴重なのです。
ついでに化粧品をチェックしつつ待っていたら、彼も到着。
今日は、日本好きの彼の友人と三人でごはん予定。
ルーブル近くのお店まで、サルコジの住むエリゼ宮を通り過ぎつつ
てくてく歩きました。
(あ、彼はもちろん自転車です 笑)
パリ二日目の夕食、 天丼 笑
(ほんとはサラダうどんが食べたかったのだけど、おしなぎれ・・・)
行ったのは、 Zen 善 ( 8 rue d'Echelle 1er) という日本食レストラン。
2006年オープンと、まだ新しいこちらのお店。
白い壁を基調とした明るく広々とした店内は、
金曜の夜ということもありにぎわっていました。
小鉢と飲み物もついて25ユーロだったかな?
おいしかったですが、やっぱり高いですね・・・
わざわざパリまで来て日本食??というかんじもしますが、
パリでの日本文化に触れるのは興味深い体験でもあります。
今日も一日満喫しました~
2日目終了。
(ちなみに・・・
ご想像通り、
レストランから彼のおうちまでは別々に帰りました 笑
自転車バンザイ!)
3につづく