アリス・イン・ワンダーランド
久々に、映画館で映画を鑑賞。
今話題の「アリス・イン・ワンダーランド」を3Dで観て来ました
「不思議の国のアリス」といえば、
最初に思い浮かぶのはやっぱり、ディズニーのアリス。
(実は、ちゃんと映画を観たことがないのですが・・・)
水色のワンピースに白いエプロンをつけた、金髪の女の子。
子供のころから、
白雪姫よりもシンデレラよりも、
なぜかあこがれた存在でした。
この映画でも、やはり水色のドレスで現れるアリス(ミア・ワシコウスカ)。
ジョニーデップばかりがクローズアップされがちですが、
彼のど派手なマッドハッターに負けないくらいの十分な存在感を
新人ながらも主役として遺憾なく発揮しています。
そして彼女をとりまく不思議の国の住人たちのキュートさ・・・!
写真で見たときはとてもかわいいとは思えなかったのですが、
実際に動いている彼らはとてもチャーミング。
ころころしたディー&ダムも、ガラスのようにきれいな目のチェシャ猫も、
大きな頭でひどいお化粧の(笑)赤の女王ですら、
観ているうちにすっかり愛着がわいてくるから不思議です。
もちろんジョニーデップ演じるマッドハッターも、言うまでもなく
愛すべきキャラクターとして物語をひっぱっていきます。
ジョニデ史上最強ともいえる奇妙きてれつなヘアメイクや衣装も、
CGで実際より少しだけ大きく描かれたぎょろぎょろの目も、
どうしてだかかっこよく見えてきてしまう。
アリスとの淡い恋物語まで想像してしまうくらい
今までのマッドハッターとは違った味付けがなされています。
19歳になったアリスが再びワンダーランド(アンダーランド)に迷い込み、
大人になってなくしてしまった勇気を取り戻していくストーリー。
ティム・バートンが原作のエッセンスを巧みに再構築し導き出した物語は
シンプルながらも、訴えかけるものがあります。
原作のアリスのように、奇妙な出来事にただ驚くばかりで、
最後には眠りから覚めて忘れてしまうのではなく、
その奇妙さを現実に大きな力へと変えていくバートン版アリス。
たとえ変わり者であっても、
周りの人たちへの思いやりを忘れず、
自分の中の正義と正直に向き合っていれば
それを何にも変えがたい強さに変えていけるということを
教えてくれます。
映像や世界観のすばらしさはもちろんですが、
そこだけに頼ることなく、ストーリーに重きを置いていることが
多くのアリスファンをうならせる作品となりえた大きな要因といえそうです。
そして今回、3Dの映画を初体験
ちょっとしたアトラクションのような感覚で、普通に観るよりも
かなり映画の世界に浸ることができました。
字幕も飛び出るので慣れるまでちょっととまどいましたが・・・
画面を見ている、という感覚があまりなく、まさに体感、といったかんじ。
3Dテレビも登場しましたし、
今後映像は3Dへと移行していくんでしょうか・・・
そのうちめがねをかけなくても見れるようになったりするんでしょうね。
とはいえまずは、アリス熱が高まっているうちに
知っているようで知らない元祖ディズニー版アリスを
じっくり観てみようと思います