2009年 フランスへの旅 9 | ラヴィデミコ

2009年 フランスへの旅 9



ついに最終日!



少し早めに起きて、パッキングをほぼ終えて、お出かけ。




お土産を買い足しに向かった先は、再びシャンゼリゼのモノプリです。

迷わず行けて、目的の物がある場所なんでついつい・・・あせる

そういえば、日本に来た外国人はおみやげ買いにスーパーに行ったり

するんでしょうかね?


そもそも海外では、職場や学校でのいわゆる「ばらまきみやげ」なるものは

存在しない気がするので、スーパーで安いお菓子をどんと買う、みたいな

発想はないのかもしれません。



それは別としても、かわいいパッケージの食材や日用品が

ずらりと棚に並んでいる光景は、やっぱりわくわくしますラブラブ


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モノプリで買い物した後は、近くのディズニーストアやセフォラ、

ヴァージンメガストアをぶらぶら。


ディズニーストアはハイスクールミュージカルとハンナモンタナのグッズが

やたらとあふれてました。日本ってそんなにあったっけ??


セフォラは日本から数年で撤退してしまった大手コスメチェーンですが、

パリでは相変わらずたくさんの女性たちでにぎわっていました。




今日の友人との待ち合わせは、12時にジュ・ド・ポーム Jeu de Paume 前。


まだ時間もあったので、シャンゼリゼからお散歩しながら向かうことにしました。


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右手に見えてきたのはグラン・パレ Grand Palais


こちらは1900年のパリ万博のメイン会場だったところです。

中には企画展専門の美術館があり、このときはアンディ・ウォーホールを

やっていました。


次回機会があれば訪れてみたい美術館の一つです。


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今日も快晴晴れ 緑が目にまぶしいです!



わかりにくいですが、シュパシュパとスプリンクラーがまわっていて

涼しげでした~


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真っ青な空、ラヴェンダーの紫、チュイルリー公園の白い砂、

遠くにエッフェル塔、日焼けにいそしむ人々・・・


まさに夏のパリヒマワリ


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ジュ・ド・ポームは現代写真を扱った美術館で、オランジュリーの

ちょうど反対側に位置します。


美術館前には写真のパネルがずらり。


画像一番左のパネルは日本人観光客ご一行様・・・

何年前の写真でしょうね。



このパネル前の椅子に座って待っていると、友人が来ました。



ランチにクレープが食べたいとリクエストしていたので、サン・ジェルマンあたりの

クレープリーを調べてくれたみたい。


そこまで、セーヌ川沿いを散歩しながら向かいます。


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橋からちょうど見えたのはオルセー美術館。

何年も前に訪れたきりになっていますが・・・


ルーブルもそうですが、一度訪れた有名どころはつい後回しにしてしまいがち。

そのうちゆっくり滞在できたときにでも、時間をかけて再訪したいです。



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落書きだらけ!!この場所はいったい・・?



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今は亡き、セルジュ・ゲンズブールの家です。


彼の世界中のファンが、ここにメッセージを残していくのでしょうね。


落書きが一つのアートとして街に溶け込んでいるのも、パリという街の多面性を

あらわしていると思います。




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着きました~クレープリー!(写真はクレープ型のメニュー)


注文したのはシンプルなジャンボン・フロマージュ(ハムとチーズ)。

そしてクレープにはやっぱりシードル(りんごのお酒)リンゴ



食べ終わるとデザートクレープのメニューが出てきたけど、

アイスを食べる予定だったので注文はせず。


そのことを言わなくていいのに店員さんに説明する友人。

でも店員さんは「あらいいわね~そりゃしかたないわね」と

かる~いノリ(笑)


こういうやりとりは日本ではあまり見かけないですよね。



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で、食べたのがこちらのジェラートドキドキ



アモリノ Amorino はパリの街を歩いていると必ずといっていいほど

見かけるイタリアンジェラートの人気チェーン店。


一度食べたいと思っていて、たまたまクレープリーの近くにあったので

試してみることに。


サイズを選んでお金を払えば、好きなだけフレーバーを選んでもOKという

今までにない画期的なシステム!!

画像のように、バラの花びらのようにきれいに盛り付けてくれますキラキラ

暑さのためすごい速さで溶けるジェラートと格闘しながら食べましたが、

おいしかったのでぜひおすすめニコニコ

そのうち日本が目をつけて進出させるんじゃないかと思います(笑)






さて、どこに行こう。




私にはとくに行きたいところもなかったので、友人についてお散歩。


とりあえず、あまり行ったことのないムフタール界隈を目指します。

とにかくパリは、歩いているだけで楽しい。


グラフィティアートにもたくさん出会いました。


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(七色のキリン)


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(何の変哲もない場所が、一気にアート空間に!)


これらの落書きアート(グラフィティアート、ストリートアート)には

ちゃんとしたアーティストたちがいて、ある程度市民権を得ているところが

さすがパリ。


もちろん、落書きですから消されても文句は言えないでしょうが、

これらのアートを見に来る観光客も少なくないでしょう。


ちなみにキリンはモスコ・エ・アソシエ Mosko et associesの作品、

白い人体模型と黒い服のおじさんは、

ジェローム・メナジェネモのコラボ作品らしいです。


パリの街歩きの際にはぜひ、探してみてください音譜








最終日もやっぱり、暑さにやられてばて気味な私・・・


リュクサンブール公園 Jardin du Luxembourg で休むことにしました。


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ここも、パリに来るたびに訪れている気がします。


今日も、午後のひとときを公園で過ごすひとたちであふれていました。


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たとえ一人でも、物思いにふけるために公園に訪れる。

のんびり読書をする。

犬の散歩をする。

井戸端会議をする。

恋人と愛を語らう。

子供と噴水で遊ぶ。



公園が、こんなにも人々の生活に密着している文化は、

日本人からしてみればやっぱりめずらしい。



日本では公園はどちらかというと子供たちの遊び場。

大人になると、公園というよりはどこかしらのカフェに入っておしゃべり、

というパターンになることが多い気がします。



もちろん、公園でぼんやりしたりデートしたり、というのはありますが、

パリでのその位置づけと日本のそれとはだいぶ距離感があると思うのです。



「日本にはこういう場所はあんまりない」というと

「あるじゃん、いっぱい。新宿御苑とか、代々木公園とか」って言われますが、

うーん、そうなんだけど、ちがうんだよなぁ・・・



この違いを説明するのはちょっと難しいなといつも感じてしまいます。






時間も迫ってきたので、友人とお別れして、泊まっているアパートに戻ることに。

16時に戻る予定が、ちょっと遅れて17時近くなってしまいました。



アパートを貸してくれた友人とともにアパートを出て、

スーツケースをひきずりながら北駅を目指します。



このころにはもうパリに慣れてきていたので、はじめはこわかった北駅も

もうだいじょうぶ!!



さて、空港に向かう電車はどれかな~電車





あれ?



なんだかスムーズに電車が動いてないらしい・・・



フランス語のアナウンスは早くて聞き取れないけど、時刻表を見ると

明らかに遅れています。



まあ、まだ17時半くらいだし、空港までは30分だし、20時の飛行機には

間に合うだろう・・・と電車を待ちました。



そのあと比較的すぐ電車到着。



けっこうな乗車率で、しかも車内は蒸し風呂状態!!

死ぬ~と思ったけど、これに乗らないわけにいきません。



入り口近くにたって、発車を待ちましたが、なかなか出発せず・・・

さすがに飛行機に間に合うのか不安になってきていたのですが、

出発したときは17時45分くらいだったので、まあ大丈夫か、と一安心。










が、甘かった・・・・




ドクロ




そう、私、甘かったのです。





結局この電車、途中で何度も止まり、動かず、正確な時間は覚えていない

のですが、空港のターミナルに着いたときには19時半近くになっていました・・・



20時出発の便のチェックイン締め切りは19時。



そんなことも正確には把握していなかった私は(二時間前には当然ついている

ものだと思って調べたこともなかったのです!)ANAのカウンターに

誰一人いない光景を見て愕然。




うそー!!



叫び叫び叫び




信じられない気持ちでANAのチケットカウンターに向かうと、同じように

乗り遅れたひとたちがちらほら・・・



前にいた方に「やっぱりもうのれないですよね・・?」と声をかけると

「20時の便ですか?そうみたいです、私はタクシーで2時間半、80ユーロも

かかって来たのに(道路も大渋滞してたらしいです!!)

乗れないなんて信じられない!!」とのお答え。



飛行機に乗り遅れるなんて、まさか、自分の人生に起こるとは思っても

みなかったハプニング!!!




もっと早く、かなりの余裕を持って出るべきだった・・・



電車の事故のせいとはいえ、それを予想しなかった私は甘かった・・・

(RERはこういった事故がとても多く、保証もほぼしてくれません)




私のチケットは、日本で買った格安チケットだったので、変更も保証もききません。


しかもこの日はもう便がないので、チケットを買いなおして

明日以降帰国するしかないとのこと。



淡々と説明するANAの、ハーフっぽいイケメンお兄さんが冷たく見えましたしょぼん

(いや、彼は仕事だからしかたないんですけどね・・・)



私の場合、帰国日如何よりも、チケット代どうしよう!!!!という金銭面で

頭がいっぱい。



とりあえずはカードで払うにしろ、帰国後あたし生活していけるのかしら・・・



せっかく格安でとったチケットも何の意味もなかった・・・



あーあたしのばかー!!!ばかすぎるー!!!ガーン






乗り遅れた人は7,8人いたでしょうか。



その中で、一人だった女性二人と仲良くなり、行動をともにすることに・・・


人生でもめったにない状況にたまたま居合わせたわたしたち・・・

偶然の出会いに運命を感じずにはいられません(笑)



しかも三人ともHISでチケットを買っていたので、次の日の朝一番で

(この日はもうとっくに営業時間を過ぎていたので)オペラ座近くの

HISパリ支店に駆け込もう、という話になりました。



とりあえず私は、お昼に会っていた友人に電話をして泊めてもらうことにし、

空港のインフォメーションカウンターで他の二人のためにホテルを予約。


こういうとき、語学をやっていてよかったなあ、と思います。


まあ、語学ができなくてもホテルぐらいなんとかなるとは思いますが、

こういうピンチのときの、精神的余裕に違いが出てくる気がします。





無事格安ホテルを予約し、三人でパリに戻ることに。



タクシーで(もうRERには乗りたくない!!)、

妙に陽気な運転手のおじさんとともにスムーズ過ぎるくらいスムーズに

30分でパリ到着。(さっき大渋滞を経験したおばさまはびっくりされてました)



ピガールにあるホテルまで行って二人とお別れしたあと、友人のアパートがある

四番線サンプロンの駅へ向かってもらいました。






ほんとならもう飛行機に乗っていたはずなのに・・・




なんであたしは今ここにいるんだろう・・・


Pourquoi je suis la !!




友人宅で落ち着いた私はふとした瞬間に何度もこの思いにかられました(笑)



そんな私に友人はごはんを炊いてくれ、日本茶をいれてくれ、

(友人は日本の食べ物が好きで、炊飯器まで持っているのです)

感謝感謝・・・しょぼん



たまたま友人が休みでつかまったことも、よく考えたらラッキーでした。



初めて訪れたアパートも、赤と白を基調としたすてきなインテリアのお部屋。

乗り遅れることがなかったら、来ることもなかっただろうなと思うと、

いろんな偶然の不思議さを感じずにはいられない夜でした。






そんなこんなで、大波乱の最終日(?)終了。



明日は朝早く起きて、HISに行ってチケットを確保しなくては!!



とりあえず、おやすみなさい・・・





10につづく